THRILL SHOCK SUSPENSE #14
2024年4月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
相棒DS
前述
推理ADVという一大ジャンル。
日本では1983年の『ポートピア連続殺人事件』から幾星霜。
名作と呼ばれるゲームはFCやPS1のソフトであろうとも未だに上位を譲らない。
そんな中でも実際にプレイしてみて、おススメしたい作品を紹介したい。
自叙
相棒にド嵌りしていた頃に購入したADV。
ゲーム難易度やゲーム性は有って無い様な物だが、遊べる『相棒』としては最上級。
概要
あの名コンビが遂にDSに!全編実写のオリジナルストーリーがゲームで楽しめる
警視庁の窓際部署、特命係に配属されている変人だが頭が切れる杉下右京と、その相棒が難事件に挑む大人気刑事ドラマ『相棒』のゲーム版。
発売元は過去コラムで紹介した『西村京太郎サスペンスシリーズ』等のゲーム版を手掛けているテクモ。
発売前は発売元からの期待と裏腹に実写などを使っていたので、ハードの性能の問題を指摘する声や、キャラ崩壊の可能性を危惧する声もあった。
本作の右京の相棒はお人好しで熱血漢でちょっとおバカの初代相棒であり、現行のドラマで復帰している、五代目「亀山薫」(寺脇康文氏)である。
時系列としては、亀山結婚後かつ、サルウィンの件の前。
最大の特徴は全編を通して実写で作られている事。
オリジナルストーリーが楽しめるドラマモード、原作のストーリーが再現されたノベルモード、その他の要素が詰まったおまけモードの3つのモードが用意されている。
キャラクターや背景には実写を使っているので、雰囲気を壊さず没頭しやすい。 キャラクターにはいくつかの動くアニメーションもある。
またどうしてもサスペンスや刑事ドラマのゲーム化作品は、携帯機だと登場人物がアニメや漫画風のグラフィックになっている事も多い(ガリレオ、TRICK、踊る大捜査線etc)のでこれは評価が高い。一方で画質はDSなのでガビガビ。
ドラマモード
本作専用に書き下ろされたオリジナルストーリーが3つ収録されている。
このゲーム専用の俳優を使っての実写による遺体が上下画面を使って表示されるなど力が入っている。
このモードでは主に相棒ボタン、聞き込み、タッチ操作、移動の四つを駆使して捜査を進めていく。
聞き込み
その場にいる関係者に話を聞き、事件の情報を集める。
タッチ操作
事件現場などをタッチして調べ、物的証拠などを探す。DSの2画面を活用して、過去の写真と現場を見比べて変わっている場所を探す、といった事も。
また、事件とは関係なさそうな物でも、右京の目に引っかかると「右京ビジョン」として記録される。それらは後々、捜査の重要な局面で役立つことになる。
移動
文字通り別の場所に移動する。 特命係の部屋や鑑識課、事件現場を行き来して事件の謎に迫る。
相棒ボタン
右京と亀山が一緒に行動しているときに選択できるボタン。二人の会話を聞くことができる。
普段は他愛のない会話をしているが、事件の情報が集まってくると相棒ボタンが点滅しだし、この時に相棒ボタンを押すと2人が集めた情報を整理して仮説を導きだし、ストーリーに展開が起こる。
聞き込みなどで人と話している時、たまに選択肢が出てくることがある。 選んだ選択肢によってストーリーが分岐することはない。
また、会話の最後に「ひとつだけボタン」が現れることがある。
このボタンを押すと、右京が人差し指を立てて「後ひとつだけ」と鋭い質問をする。
これらの操作で得た情報は捜査記録として保存され、いつでも確認できるようになる。
話の途中で、タッチパネルを活用したミニゲームがはじまることもある。 内容はパズルを解いたり、逃走する犯人を見つけたりだが難易度は低い。
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