THRILL SHOCK SUSPENSE #14
2024年4月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
相棒DS
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ドラマモード収録シナリオ
「ある日の特命係」
チュートリアルシナリオ。
特命係でヒマを持て余す亀山だったが、角田から借りたビデオテープ※が無くなっている事に気付く。 右京と亀山はこのささやかな事件の調査に乗り出すのだった。
※警察モノで良くある、押収されてチェック作業が必要なビデオの類と思われる。 普通、結婚後に見るような物では無いが……
「残照」
芸術家の三沢玲一が自宅のアトリエで変死した。
だが、彼のアトリエは内側から施錠されていて密室状態だった。
所轄は玲一の死を作品にニスを塗っている最中の事故死と見立てるが、現場の不自然さが気になった右京は、亀山と共に独自の捜査を開始する。
「殺意の琴線」
亀山の妻、亀山美和子の取材先からの電話で特命係の二人が向かったのは、琴や三味線を演奏する和奏流派「若松流」の大師範、若松佳子の屋敷。
そこでは佳子の弟子、尾道あい子が殺害される殺人事件が発生していた。
右京と亀山は、佳子や他の弟子たちから事情を聞き、事件を調べていく。
遺体の状態から、早々に若松佳子に狙いをつける右京。だが、彼女の証拠隠滅は完璧で中々、逮捕には至らない。そんな時、新たな事件が……。
「遺志」
かつて逮捕した落語家の弟子の寄席で吉川貞彦という人物に出会う右京と亀山。
彼は趣味や仕草などが右京と瓜二つ、という特徴的な人だった。
1か月後、その吉川が車にひき逃げされ死亡した事を新聞記事で知った特命係の二人は、吉川の弔問をする為、彼の家を訪れる。
吉川の娘との会話で輪郭を帯びる生前の吉川の姿。 そして、さながら右京の部屋と言っても通じる程の共通性を感じる、吉川の書斎。
吉川の死を調べるうちに、事件はただのひき逃げ事故から大きな展開を見せる事になる。
事件を追いながら、特命係の二人は、まるで吉川と共に捜査している様に感じるのだった。
評価
いずれもかなりの良ストーリーで、原作の雰囲気も壊していない。
キャラゲーにありがちなキャラ崩壊、矛盾だらけのストーリーということもなく、「泣いた」「感動した」との声も多い。
テレビドラマ化して放送して欲しいとの声も多い。
ドラマで例えるなら「残照」は普通の1時間の話。 「殺意の琴線」は内容の濃い1時間物か、もしくは2話連続物。 「遺志」は最終回2時間スペシャルぐらいである。
ゲームだから規模の大きな話は無いだろう、と高をくくっていると、最後には驚きの展開が待っている。
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