映画生活コラム #02-1

2024年12月     日常生活アウトプット系コラム・映画編    愛及屋烏

ミステリと言う勿れ(劇場版)

前述

実際に見た映画のアレやコレの感想コラム。

基本的にネタバレ全開につき、要注意。

自序

様々なジャンルで漫画実写化の大コケが頻発する昨今、比較的に成功しているのがミステリ系の作品である。

その中でも『ミステリと言う勿れ』は、元の原作漫画が半端ではなく面白い。                              なので原作ファンから見ても、若干の取りこぼしや設定の変更があっても、無視できるレベルで面白いドラマに仕上がった。

映画化されたのは、連続ドラマで時系列的には飛ばされたパートなのだが、全体でみた場合、ある程度『独立したエピソード』だったので制作陣の判断は妥当ではある。

原作・概要

元々『ミステリと言う勿れ』は『月刊flowers』に2017年に掲載された、読み切り漫画であったが、評判が良かった為、当時田村が連載していたSFの『7SEEDS』と入れ替わる形で連載として再スタートした。

主人公は天然パーマでマイペースな男子大学生の久能整(くのう・ととのう)。

彼が様々な事件に巻き込まれ、事件の裏に隠された人間達の悩みや問題を、彼の本質を衝く言葉で解きほぐし、更には事件自体をも解決していくお話である。

ジャンルがミステリであるにも拘らず「言う勿れ(なかれ)」とは奇妙なタイトルであるが、これは主人公が喋りまくるだけの話をミステリーと言っていいのか?という田村の迷いがつけさせたものである。

そんな迷いとは裏腹に一般の読者はもちろん、SFの名手である田村がミステリーを描いても面白い、という事でコアな漫画オタクからも評価は高く、累計発行数は2023年1月時点で1800万部を突破。                                                       『このマンガが面白い!2019 オンナ編』『マンガ大賞2019』も受賞した。

さらに2022年1月から菅田将暉主演により月9ドラマ化されている。                                         脚本は相沢友子が主に担当。                                                              主演の菅田も企画打ち合わせの段階から参加している。                                                                                                                                                                                                                   ドラマ化にあたって、ストーリー展開や設定など所々原作改変がなされている。                                                                                                主題歌は、KingGnuの「カメレオン」。

2023年9月15日に「広島編」が映画化され公開。                                               主題歌は、KingGnuの「硝子窓」。

その約1週間前となる9月9日に「失われた時を重ねて」通称・タイムカプセル編(11巻 episode15)がスペシャルドラマとして放送された。

実写化を機に影響を受けた田村が原作でも大隣署の風呂光や青砥などの警察側の主要キャラクターにフォーカスを当てた回が増加する等、双方に良い相乗効果を齎している。

原作・あらすじ1

ドラマ化された範囲の原作エピソードを時系列順に紹介。

エピソードの順番はかなり変動しており、それに伴って設定にも変更がある。

エピソード・1(実写1話) 1巻-ep1

容疑者は一人だけ

カレーをこよなく愛する大学生・久能整(くのう ととのう)。

ある日突然自宅に大隣警察署の刑事達が訪れて、身に覚えのない殺人事件の容疑をかけられてしまう。大学の同回生で高校の同窓である寒河江が殺害された一件で、警察署に同行され任意で取り調べを受ける事に。

寒河江は昨晩10時ごろ、久能に似た人物と口論していたのが目撃されたという。                              久能は犯行をきっぱり否定し、疑う藪警部補達の元へ連日聴取に通う久能。

取り調べを受ける中、事件とはまったく関係ないように思える刑事達の世間話や愚痴から、彼らが抱えている悩みに気付きアドバイスをする。

反抗期の娘に悩む乙部巡査、先輩らの圧力を原因に伸び悩む風呂光巡査、妊娠中の妻の態度に苛立つ池本巡査、かつて起こった冤罪事件に囚われている青砥巡査部長は久能の独特の思想や語り口に次第に興味を惹かれていく。

それらから得られた情報の中に事件の裏に隠された真実へのヒントがある事に久能は気付いていく。

エピソード・2(実写2・3話) 1巻-ep2~2巻-ep2-2

バスジャック事件

ある晴れた秋の日、印象派展に向かう為に整が乗り込んだバスでバスジャックが発生。

整はいつものマイペースな語り口調でバスジャック犯・犬堂オトヤを激昂させ、刺されそうに。しかし、間一髪で乗客の一人・坂本が犯人を取り押さえる。

一件落着のホッとした空気が車内に流れたのも束の間、実は坂本も共犯者だった事が発覚。結局、バスは彼らの目的地、犬堂邸へと到着する。

犬堂オトヤとその兄を名乗る犬堂ガロは乗客を一室に集め、「トロッコ問題」「自分が犯した最も重い罪」について一人ずつ語らせる。

深夜、犬堂兄弟が部屋を出た隙に、久能は警察に通報。                              大隣署の面々が到着すると犯人の犬堂達はあっさりと名乗り出るが、これまでの会話で整が感じた違和感を語り始めると、実は乗客全員がとある事件の関係者である事が分かり、バスジャックの本当の目的が明らかになっていく。

エピソード・2.5(実写11・最終話) 6巻-ep2.5~-ep2.5-3

横浜連続殺人事件

バスジャック事件が解決した矢先、横浜で女性を狙った連続殺人事件が発生。

情報によると、被害者は全員、闇カジノでのバイト経験があったという。                                      見つかった凶器から、捜査線上には22年前の連続殺人犯・羽喰が浮上していた。

一方、姉・愛珠の死に納得のいかない指名手配中の犬堂我路は、ハヤとオトヤを伴い、彼女の死の真相解明に乗り出していた。                                                                            愛珠がカウンセラーの薦めで闇カジノでアルバイトをしていた事を知り、とあるカジノに潜伏するが、そのカジノは横浜での連続殺人事件にも関わっていて…。

to be next page. 02-2 https://no-value.jp/column/93309/

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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