まんがで読破の葉隠で役立つ人間になる

まんがで読破の葉隠を読んだので紹介します。葉隠は、武士道の心得を記した本です。武士道と言えば、武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり、という言葉を連想する人が多いかと思います。かくいう私もその言葉を思い浮かびました。そして、死に狂いという言葉も有名で、マンガ、シグルイのタイトルにもなったほどです。なにやら危険思想のような印象をもつ方もいるでしょうが、それほどの気概をもたないと大事は成し遂げられないという、理にかなった思想です。今回はそんな葉隠を紹介します。

まんがで読破の葉隠の登場人物

最初は、葉隠を口述した山本常朝(やまもと じょうちょう)です。山本常朝は佐賀鍋島藩士で、主君である鍋島光茂が逝去した際に追腹しようとしましたが、光茂が追腹を禁止していたので、やむなく出家して山に隠居しました。奉公時代に培った経験で常朝のもとに訪れる人達の相談に乗っていたそうです。人徳がすごいあったようですね。

※追腹…主君の後を追って切腹する事                          

次は、葉隠を筆記した田代陣基(たしろ つらもと)です。まんがで読破を見る限り、最初は奉公先がありましたが、クビになったそうです。可哀想ですね。ですが、クビになった後に山本常朝と出会い葉隠ができるきっかけになります。運命的な出会いがあったのですね。54歳でまた仕事を与えられたそうです。

葉隠で自分を確立するには

まんがで読破の葉隠を読むと、田代陣基が城内の風紀が乱れていると嘆きます。今も昔も色々な問題があったのだと分かります。そんな田代陣基に山本常朝はアドバイスします。それは、国学を学ぶという事です。国学を学ぶと先人達の苦労が分かり、お家の為に尽くすという考えが出てくるという事です。

そのお家の奉公人であるならば当家の歴史や伝統を知る必要がある常に先人の苦労やそのときの教訓を崇めるのだ

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先人達の苦労の足跡をよくよく学べば…身分の高い者もそうでない者もお勤めは十分に果たせるものだ

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 先人達の大変なご苦労のおかげで私たちは無事を生きているのだ そのご恩はなみのものではないと知らねばならん

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という事です。先人たちが戦国時代から命をかけて戦ってきたからこそ、今の自分があるという事を知る。そう考えると、国学を学ぶ点が重要だと言えそうですね。

葉隠で自分を確立したら

人間は正気のままでなにができるのか。死に物狂いになって自分を捨ててこそ、死に身になれる。そうすると、自分に大きな生命、力が立ち返ってくる。それでこそ主君の為に役立てる人物になれる。さらに言えば、自分一人でもお家を支えるという気概がないといけない、周りがどうであろうと自分が一番だと心から思い、我力をもたないと役に立てない。葉隠は実践的な思想だと分かりますね。

※我力…まんがで読破の葉隠によると「負けん気」みたいのもの

四つの誓いを立てる 四誓願(しせいがん)

四誓願というものを紹介します。

一、武士道において決しておくれをとらないこと

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一、主君のお役に立つこと

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一、親孝行すること

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一、人のためになること

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これらを実践すれば、自分の道がしっかり定まり武士道を貫徹できるという事です。

自分なりに今風にアレンジしていけば、人生がよりよいものになりそうですね。

まとめ

まんがで読破の葉隠を読んで思った事があります。それは、昔の先祖達が死に物狂いで生きていたからこそ、今の自分達があるという事です。生きるのは大変で辛いですが、がむしゃらになってこそ、その時間を忘れて「今」に打ち込めるのではないかと、感じました。それと、昔の武士達は死と隣り合わせでその分、生き方が充実していたのではないでしょうか?

葉隠を参考にして、今この一瞬を大切にしたいです。

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仙台の人

図書館にある、まんがで読破シリーズを全て読みたいと考えています。

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