ふとSNSを覗いたり何気ない会話の中で見聞きする造語。筆者は一年に渡ってベトナム人向けの日本語教室で時折英語を交えて日本語を教えていましたが、生徒の前で話し続けていると伝わらない単語がいくつかあったため、困惑されたり、全く別の解釈をされて勘違いを起こさせてしまった経験があります。後になって「もしかしてこの言葉って日本でしか上手く通じないの?」と驚くこともしばしば……ここでは、使う頻度の多いこの国独自に発展した和製英語を中心に解説を交えていくつか紹介します。
・マナーモード
スマートフォンを使う環境に合わせて着信音やバイブレータを設定できるこの機能ですが、ネイティブに伝わるのはサイレントモード(Silentmode)。スマホの機種によっては日本でも聞く機会があるかと思います。
・エンドロール
テレビ番組や映画の後に役者や制作に携わったスタッフの名前が流れるエンドロール。この言葉も日本でしか使われず、英語圏ではクレジット(Credit)、と呼ばれています。信用、という意味以外にも字幕で表記することを指します。
・マスコミ
マス・コミュニケーションから来る略語で不特定多数の読み手に対する伝達を意味しています。英語圏ではメディアと言いましょう。聞き馴染みのある方も多いのでは?
・マンション
日本ではアパートよりも規模の大きい集合住宅を指しますが、米、英国では邸宅や豪邸などを意味するので道案内で観光客に話したり、旅行の際には注意が必要ですね。
・ソバーキュリアス
おまけになりますが、逆に海外で作られた造語にSoberCurious(ソバーキュリアス)、という、Sober(しらふ)とCurious(好奇心)を組み合わせた造語があります。お酒を飲まないライフスタイルに興味を持とう、という意味で使われているらしいです。
まとめになりますが、身近に感じたり、ごく普通に使っている単語が意外と通じなかったりするんです。カタカナだから大丈夫、と、油断せず、念入りに勉強しておくことで、いざというときの、英語で喋る際には誤解を招いて恥をかいたりする場面が少なくなるかもしれません。思わぬ発見もあって、覚えておいて全然損はないのでこの機会をきっかけに和製英語を調べてみては?