文章を構成するうえで躓きがちな「原稿用紙の使い方」。三マス空けてタイトルを入力する、は覚えていても、その後書き進めていくうちに用紙の一番下のマスに小文字を入れなきゃダメなんだっけ、と、念には念を入れて調べたりすることはありませんか。折角いいお話がかけていても思わぬミスがあったらもったいないですよね。ここでは例を挙げながら原稿用紙の使い方について紹介します。コンテストへの応募、小説投稿サイトへ送る際にはこちらを参考にしてみて下さい。
①段落のはじまりは一文字空ける
本文のはじめ、改行した新しい段落には一マス空けることが基本的なルールとなっています。会話文ではじまる場合は空ける必要はありません。
②三点リーダーや罫線を打つ回数は偶数にする
例
× 常に綺麗なリビングを保っておかなければならないな…と反省した。
○ 常に綺麗なリビングを保っておかなければならないな……と反省した。
× ─黄色いレンガの家だよ、図書館のすぐそばにあるの。
私は彼の言っていたことを思い出していた。
○ ──黄色いレンガの家だよ、図書館のすぐそばにあるの。
私は彼の言っていたことを思い出していた。
③?(クエスチョン)、!(エクスクラメーション)マークの後は一文字*空ける
例
× 早い!と思うより先に、肩にジャブが当たる。
○ 早い! と思うより先に、肩にジャブが当たる。
※例外として会話文の最後は空けない
例
× 「あなた、ハナイカダをご存じ? 」「ハナイカダ? 」
○ 「あなた、ハナイカダをご存じ?」「ハナイカダ?」
④。(句点)を「」の最後に入れない
例
× 「確かに二人いたはずなのに。」
○ 「確かに二人いたはずなのに」
⑤台詞の中に、さらに台詞を入れる場合は『』(二重括弧)を使う
例
× 「うちのお母さんが「部屋を片付けろ」ってうるさいの」
○ 「うちのお母さんが『部屋を片付けろ』ってうるさいの」
今回は原稿用紙の基本的な使い方をまとめました。挙げてみると意外に多く、後になって、自分が書いた原稿を読み返してみると案外間違った書き方してるなあと反省することがありました。言葉遣いだけでなく、書き方にも注意を払うとより良い作品が出来上がりそうですね。是非、この機会に自分の作品を見直しながら、丁寧に物語を紡いでいってください。