大きいキウイのペンギン?

キウイのような見た目の大きなヒナを知っていますか?太っているようにも見えるヒナはキングペンギン。成鳥と大差ない体格をしています。なぜこんなにも大きく育ってしまうんでしょうか?もしかしたら贅沢な暮らしをしているのかも?そんな不思議なキングペンギンのことを調べてみます!

〇ヒナがキウイフルーツを卒業するまで
南極に近い島で暮らしているキングペンギンは、オウサマペンギンとも呼ばれ、100センチメートル未満の体長を持っています。
メスは2年に1回のペースで1つだけ卵を産み、夏場に孵化したヒナにイワシやタコをたくさん与えます。そして秋になるころ、ヒナの体重は成鳥の8割にまで増えます。
しかし、餌が充実する夏はすぐに終わることになります。ヒナへの厳しさはここから。キングペンギンはヒナを育てている途中で冬を越す特徴があります。冬の厳しい寒さの中、親鳥は2週間に1度のペースしか餌を与えなくなります。長くて3か月もの期間餌を与えないことも。夏の間に蓄えた脂肪を消費しながら春を迎えるころ、ヒナの体重は半分にまで減ってしまいます。
ここでの夏は12月ごろ。春となる9月に餌を与えられるようになり、茶色い羽が抜け落ちて大人になるのは10月以降となります。

〇2月にヒナが生まれることの意味
2月から卵を産む親鳥がいます。そうすると小さなうちに冬がきてしまうため、冬になると多くのヒナがなくなってしまいます。頑張って冬を越すことができたとしても海に入った時になくなってしまうことがあり、成鳥になるのはごくまれ。どれだけ冬が厳しいか、よくわかりますね。

〇絶滅の危機?
いまは絶滅の気配がありませんが、地球温暖化が餓死に拍車をかけています。今世紀末には70パーセントものキングペンギンがなくなっていると予想されています。地球温暖化は様々な原因がありますが、人間にも原因はあります。遠くの地で生きている可愛い生き物も犠牲になっていると思うと、他人事ではいられません。

コウテイペンギンは南極で生きるのに対し、キングペンギンは比較的暖かい気候にも耐性があります。全国の水族館や動物園でも見られますし、旭山動物園ではキングペンギンのお散歩風景を見ることもできるとか。大きすぎるヒナを、是非間近で見てみたいですね!

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Snow

ハンドメイドが趣味です。動物も大好きです! うさぎを月にお見送りしました。コーギーのような柄の、立ち耳のネザーランドドワーフです。二代目うさぎを飼っています!

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