LATER SEQUELS SERIES #10
2024年5月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
LIVE A LIVE(ライブアライブ) リメイク(1994→2022)
オクトパストラベラー(2018)
オクトパストラベラー2(2023)
前述
早過ぎた名作に時代が追いついたのか、
かつて『それ』に触れた人物が次代の作り手になる程の時間が経ったのか。
続いた作品が評価される保証はない。
でも、そこにある熱量が新しい波を作ることは、きっとある。
自叙
テーマ的にはリメイクのあるLIVE A LIVEのみが対象だが、
HD2Dの前進でもある、オクトラシリーズにも触れる。
HD2D
HD2D(エイチディーツーディー)とは、スクウェア・エニックスが手がける2Dのドット絵グラフィックと3Dの映像効果を合わせた現代的な2Dグラフィックのゲーム表現を示します。
2018年にリリースされた人気RPG「オクトパストラベラー」で初めて採用され、現在では2Dゲームの1つの表現方法としての地位を確立しています。
LIVE A LIVE
『ライブ・ア・ライブ』(LIVE A LIVE)は、1994年9月2日に日本のスクウェアから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
7人の主人公が7つの設定された舞台の中で目的を達成することを目指す作品であり、シナリオはオムニバス形式で展開される。最終編にて全ての主人公が一堂に会し、行動を共にすることを特徴としている。
概要・1
オムニバスRPGの形式を取っており、初期状態でプレイヤーは7つの異なる時代・場所で展開されるシナリオをプレイできる。この7つのシナリオはそれぞれ独立しており、プレイする順序は任意である。
ゲーム開発はスクウェア開発第5部が行い、ディレクターは『半熟英雄』(1988年)を手掛けた時田貴司、シナリオは時田および後にPlayStation用ソフト『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』(1999年)を手掛けることになる井上信行、プログラムはウルフ・チームのX68000用ソフト『アークス・オデッセイ』(1991年)を手掛けた深谷文明、音楽はカプコンのアーケードゲーム『ファイナルファイト』(1989年)や『ストリートファイターII』(1991年)を手掛けた下村陽子が担当している。
タイトルロゴのデザインでは後半のLIVEの単語が裏返って鏡文字になり、左右対称に“LIVE A ƎVI⅃”(裏向きのEVIL)と表記されている。
小学館との共同企画となっており、名探偵コナンの青山剛昌さん、おぼっちゃまんくんで知られる漫画家の小林よしのりさんや、逆境ナインで知られる島本和彦さんら7名の著名漫画家がメインキャラクターのデザインに関わっている意欲作です。
このため、公式イラストの著作権およびキャラクター版権の一部は小学館にある。
宇宙から、中世、幕末、原始までさまざまな時代を舞台に魅力的な物語がつまっている。
最初から出現している7つのシナリオを1つのセーブデータで全てクリアすると、新たなシナリオである中世編が出現する。中世編をクリアした後、他の7つのシナリオの主人公が中世編の舞台へ集結し、最終シナリオへ突入する。
Switchリメイク
伝説のRPG、今ここに――
『ライブアライブ』のHD-2DリメイクはNintendo Switchで2022年7月22日(金)発売。PS4, PS5, Steamで2023年4月27日発売。セーブデータを製品版に引継ぎ可能な体験版も配信された。
追加ボスが登場
ライブアライブリメイクには、追加ボス「Sinオディオ」が登場。
最終編で条件を満たすと出現するボスなので、原作版よりも更に深くストーリーを楽しめます。
HD-2Dでグラフィックが向上
ライブアライブリメイクでは、オクトパストラベラーやトライアングルストラテジーと同じく「HD-2D」を採用しているので、原作よりもグラフィックの質が向上しました。
「HD-2D」は、ドット絵と3DCGが融合した最新の技術ですが、SFC版のイメージを崩さずに美しくなったグラフィックで、ライブアライブの世界観をより深く楽しめます。
豪華声優陣によるボイスが収録
ライブアライブリメイクでは、声優さんの演技の入ったボイスが収録。
感情豊かなセリフや受け継がれた名言で、ライブアライブリメイクの世界をさらに盛り上げてくれます。
戦闘面でのUIの改修
敵のHP/弱点/行動ゲージが表示
ライブアライブの原作では敵のHPが表記されませんでしたが、リメイク版では敵のHPや行動ゲージが常に表示されます。相手のゲージを読むことで攻撃を避けたり、溜め技をキャンセルしやすくなっています。
また、敵の弱点や耐性も見られる為、技の属性の重要度が上がりました。SFC版では使いにくかった技でも、弱点が噛み合えば大ダメージを狙えます。
ブレイクダウンしてもアイテムが落ちる
リーダーの敵を倒すと他の敵も全滅する「ブレイクダウン」は、SFC版だとリーダー以外がアイテムを落とさない仕様でした。しかし、リメイク版ではブレイクダウンで倒した場合でも、すべての敵がアイテムを落とします。
アイテムドロップを狙う場合でも、リーダーだけ倒してブレイクダウンさせれば良いので大幅な時間短縮が可能です。
システム面もより遊びやすく
シナリオ選択の仕様が改善
リメイク版では、1つのシナリオが途中でも、中断して別の主人公を進めることが可能です。幕末編の長い探索系シナリオをじっくり進めつつ、気分転換に短めの現代編を挟む、といったプレイもできます。
更に、最終編の出現後でも前の各シナリオはやり直しができます。功夫編に戻って別な継承者を選んだり、原始編で取り逃した隠しアイテムを回収するなど、満足が行くまで準備してから最終編に進むことが容易です。
最終編に引き継げる装備が増加
リメイク版では、SFC版よりも最終編に引き継ぎできる装備・アイテムが増えています。アイテム欄にある装備や攻撃アイテムはもちろん、主人公以外の味方の装備品も一部例外を除いて引き継がれます。
アイテム改造や合成ができる近未来編や原始編では、優秀なアイテムを複数作って最終編に持ち込むといったSFC版ではできなかった攻略法も可能です。
レーダー導入で探索が便利に
リメイク版のマップ移動画面では、右下にレーダー(オクトパストラベラー型)が表示されるようになりました。目的の場所が分かりやすくなっただけでなく、行ったことがないエリアや入ったことのない建物も色分けされるので便利です。
原始編でニオイを嗅いだ時も、敵の現在位置がレーダーに示される為、戦闘したり敵を避けたりが容易になっています。
中世編の宝箱が仕様変更
中世編の宝箱は、SFC版から仕様が変わりました。「中世編で宝箱を開けずにクリアすると最終編で良いアイテムが取れる」というルールが撤廃された為、中世編の宝箱はすべて取っても支障はありません。
アイテム名の変更や新規追加
リメイク版では、いくつかのアイテム名がSFC版から変更されています。28年前の作品という事で、時代に合わせた配慮だと考えられます。性能や使い道などの大きな変更は特にありません。
また、リメイク版だけに新しく追加されたアイテムも存在し、代表的な例としては幕末編でおカメの方を倒すと貰える「美しい帯」などがあります。
楽曲はフルアレンジ
リメイク版の楽曲は、下村陽子さんが完全監修したフルアレンジで収録されます。オリジナルの良さと懐かしさを残しつつ、「MEGALOMANIA」を始めとする心揺さぶる楽曲が生まれ変わり、さらにゲームを引き立てます。
また、各シナリオをクリアするごとに、オプションの「サウンドルーム」で再生できるBGMが解放されていきます。
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