こんにちは、アンドルです。六月に入り梅雨が近づきつつある今日この頃皆様はいかがお過ごしでしょうか。今回は最近関東や九州を中心に大量発生しているカメムシについてお伝えしようと思います。
現在大量発生しているカメムシはアオカメムシ、あるいはその近縁種と呼ばれている種類のカメムシで、日本全土に分布しており、体色は緑色が多く、多種多様な植物を食べるため農作物や果樹園からは明確に害虫として見られています。活動期間は春先から晩秋までの間に成虫が活動し、越冬は成虫の段階で行います。食性は、幼虫は葉っぱを成虫は口にあたる口吻(こうふん)と呼ばれる尖った口をしており、植物の茎や果実に口を突き刺して中の汁を吸います。そして身の危険が迫ると、カメムシと言えばおなじみのあの悪臭を放ちます。この悪臭自体には毒などはなく人体に悪影響はありませんが、駆除した際に潰したり殺虫剤をかけたりした際にも悪臭を放つため非常に不快です。
余談ですが、このアオカメムシの仲間が食べた果物やマメ科の植物は出荷できなくなってしまいます。理由は口吻を突き刺した際に一緒に消化液を注入するのですが、その汁を吸った場所がスカスカになって黒ずんでしまい、売り物にならなくってしまうからです。
今年の大量発生により食害がより深刻になり、野菜などの物価にも影響するかもしれませんね。また近年の大量発生の原因は、本来の生息域の山中の餌がなくなったこと、春の気温が高いために大繁殖したなどの原因が考えられています。もしカメムシの群れを見たら近づかないこと、自宅で見つけたら紙コップなどのなかに閉じ込めて外に追い出してしまうのがいいでしょう。
今回はここまで、最後までご愛読ありがとうございました。 アンドル