庭のお手入れ(剪定編)

 前回のコラムでは、庭の手入れの仕方を一通り説明しましたが今回は剪定のみに的を絞って3つにわけて紹介したいと思います。一見、難易度が高く感じられるかもしれませんが、樹形が乱れて庭の景観を悪くなるだけでなく、枯れてしまった枝を放っておくと、病気や害虫の発生源になってしまいがちなので木を長生きさせるのにも必要不可欠なので、自分で行う際には参考にどうぞ。

 ①.剪定時期

 前回もざっくり紹介しましたが、剪定時期は樹木によって異なります。落葉樹の場合は冬場に、常緑樹は3~6月頃が一般的には理想とされています、が、念のため、適切な時期を調べて、その木に合ったタイミングで切り進めましょう。誤った時期に枝葉を落としてしまうと木にとってストレスがかかり、場合によっては、成長に影響を及ぼしかねないので注意が必要です。

 ②.切り方

 続いては切り方についてです。垂直、ではなく枝に対して斜めに切るように心掛けましょう。剪定鋏で切るのが難しい太い枝は下からある程度切り込みを入れたうえで、上からノコギリを入れて落としていきます。

 また、切り口には癒合剤を塗っておくと、雨水や虫からの直接の菌の侵入を防ぐことができ、病気にかかりづらくなります。

 ③忌み枝

 どの部分を切れば良いのかわからず迷ってしまう方もいるかと思いますが、樹木にとって不要な枝のことを『忌み枝』と言い、この忌み枝を中心に切って樹形を整えましょう。「枯れ枝」、下向きに伸びてしまった「下り枝」や、根本の幹から直接、不規則に生えた「ひこばえ」などが該当します。ひこばえに関しては光合成を求める場合に伸ばす可能性があるので様子を見ながら切るかどうか判断しましょう。

 最後になりますが、一気にやらずに、枝、新芽の向きを確認しつつ、少しずつ進めていくことが肝心です。人によっては先祖が遺した、あるいは学校を卒業したり結婚を機にもらった記念樹などが庭や鉢植えで育ってるかと思います。長く、大事にし続けるためにも適度な水やりだけでなく時には不要な枝を取り除きましょう。

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行谷いさご

たまに講座を受けながら十年ぐらいエッセイを書き続けています。くどい言い回しが表れたり、感情を挟む以上に説明文が長かったり、その辺を何度も読み返して反省を繰り返しながら一作品、また一作品……と、丁寧に、少しずつ作り上げていきたいです。

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