今回は東京ディズニーシーのランドマークになっているアトラクション『 タワーオブテラー 』のバックグラウンドストーリーなどご紹介していきたいと思います!
すこーしだけ海外版にも触れていきます♪
タワーオブテラーは乗っている時間はあっという間でプレショーと合わせても10分未満ですが、混雑時の待ち時間は200分なんてこともあるとても人気なアトラクションです。
建物の高さはナンバー1!
・ディズニーランドのシンボルのシンデレラ城・・・51m
・ディズニーシーのシンボルのプロメテウス火山・・・51m
➤ランドとシーは同じ高さなんです!
この2つより高いタワーオブテラーは・・・59m
➤東京ディズニーリゾートの中で1番高い建物なんです!
★ちなみに、建物の高さが中途半端な59mになっている理由は・・・
航空法第51条によって『 60m以上の建物には航空障害灯の設置 』が法的に義務付けられているからです。
航空障害灯は夜間飛行している航空機に建物の存在を知らせる白や赤の電灯をつけなければいけなくて、もしタワーオブテラーにこの電灯がついていたら世界観や景観イメージを損なってしまうのでギリギリの59mにしているのです。
それではここからは基本情報をご紹介していきます♪
知っておきたい!基本情報
オープン日 | 2006年9月4日 |
エリア | アメリカンウォーターフロント |
定員 | 22名/1台 |
利用制限 | 3歳以上,身長102㎝以上 |
アトラクション形式 | フリーフォール |
乗るエレベーターは3種類
➤どのエレベーターに乗るかによって落下速度や上昇距離が変わるんだそうです!
期間限定のイベント時は落下速度やタイミングが大幅に変わり、7回も落下するパターンもあります!
( Level 13シャドウ・オブ・シリキ )
他にも期間限定イベント時には、呪いの偶像が何度もしつこく襲ってくるホラー演出も強化されています。
濃ーーい物語設定
プレショーを見て世界観に没入してからライドに乗ってフリーフォールのように落ちるという流れは日本と海外も同じなのですが、ストーリー設定が全く異なるんです!
●まずは海外パークから・・・
海外のタワーオブテラーはトワイライトゾーン( 1959年放映 )が物語のテーマになっています。
➤なので、アトラクション名は『 トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー 』です。
海外版ストーリーをそのまま日本版にすると物語設定としてすごく違和感があるので、ちゃんと日本に馴染むように全くの別物になっています。
●それでは東京ディズニーシーへ・・・
1899年の大晦日。
ホテルのオーナー、冒険家のハイタワー三世はアフリカ探検で手に入れた呪いの偶像『 シリキ・ウトゥンドゥ 』を公開します。
記者会見で偶像を公開後、エレベーターで事故が発生しハイタワー三世は謎の失踪をします。
失踪事件から13年後、ニューヨーク市保存協会が歴史的価値があるホテルを改修してツアーを企画します。
ツアーに参加したゲストたちは、事故があったエレベーターに乗り込み最上階へと向かうことに・・・
東京ディズニーシーでタワーオブテラーのあるエリアはアメリカンウォーターフロントにあり、ニューヨークをモチーフにしたエリアなので地理的に矛盾がないようにストーリーや演出などは日本にしかない完全オリジナルなんだそうです!
謎の失踪事件
いったい何が起こってどうなったのかを時系列で追っていきます!
1899年12月31日
朝8時 | ハイタワー三世がシリキウトゥンドゥ( 呪いの偶像 )の写真を撮る。 |
昼12時 | プライベートオフィスで記者会見が開かれる。 |
昼13時 | アトランティス・ボールルームでアフリカ遠征帰還パーティー開催。 |
夜19時 | アトランティス・ボールルームでアフリカ遠征帰還パーティー開催。 |
夜20時 | ディナータイム。→遠征をパーティー参加者に解説する。 |
夜23時55分 | 自室に呪いの偶像を飾るため、執事スメルディングに招待客の接待を任せる。 |
呪いを信じていないハイタワー三世はエレベーターに乗り込むタイミングで呪い の偶像に葉巻タバコを押し付ける。 | |
その直後、怪しい光がホテルを包み込み、突然停電。 エレベーターはハイタワー三世を乗せたまま12階から1階まで一気に落下!!! | |
執事と新聞記者がすぐに駆け付けますが、残されていたのは帽子と呪いの偶像だけでハイタワー三世の姿はどこにもありません。 | |
事件の詳細が判明するまで、ニューヨーク市消防署によりホテルは閉鎖されます。 | |
事件から 13後・・・ | ニューヨーク市保存協会によってずっと閉鎖されていたホテルハイタワーは改修され、一般公開されるようになりました。 |
登場人物
ホテルハイタワーに関する登場人物でメインとなるのはこの5人です。
①ハイタワー三世・・・傲慢で強欲なホテルハイタワーのオーナー
②コーネリアス・・・豪華客船SSコロンビア号の社長 ( ハイタワー三世とは犬猿の仲 )
③ベアトリス・・・コーネリアスの娘でニューヨーク市保存協会の創設者
④スメルディング・・・ハイタワー三世が信頼している執事
⑤ストラング・・・失踪事件の謎を追いかけている記者
それではこの5人のことを詳しく解説していきます!⇩
●ハイタワー三世
運輸業を営む大企業家に誕生。
数々の事業を成功させたホテルハイタワーのオーナーでもある。
世界の美術品や文化的遺産などの収集が趣味で冒険家として世界を探検している。
1899年12月31日に謎の失踪。( 失踪当時の年齢は64歳 )
●コーネリアス・エンディコット三世
企業家で経営者であり、U.S.スチームシップカンパニー社長。
長年にわたり、ハイタワー三世と確執がある。
ホテルハイタワー閉鎖後は取り壊して自社の『 エンディコットグランドホテル 』を建設計画したが、実娘ベアトリスに阻まれて対立する。
●ベアトリス・ローズ・エンディコット
コーネリアスの娘で7人姉妹の末っ子。
冒険家としてのハイタワー三世にとても強い憧れを抱いている。
ホテルハイタワーの土地権利書を買い占めてホテル事業に手を広げようと父コーネリアスに頼むが、父コーネリアスが密かに買収を進め、ホテルを取り壊そうとしていることを知り、対立。
1912年に『 ニューヨーク市保存協会 』を設立。
ホテルハイタワーの保護活動を行っている。
●マンフレッド・ストラング
ニューヨーク・グローブ通信の新聞記者。
記者会見でハイタワー三世に「それは呪いの偶像だ」と何度も指摘し、つまみ出される。
しかし、ウェイターに変装し再びホテルに潜入。
失踪の原因と思われるエレベーター事故を目撃してからずーっとハイタワー三世の謎の失踪を追い続けている。
●アーチボルト・スメルディング
ハイタワー三世の執事。(32年間)
20か国以上の言葉を話すことができるハイスペックな優秀人物で世界中を旅する時も欠かせない存在。
ハイタワー三世からも信頼されており、コレクションの管理を任されている。
⇩ここからは、物語に名前だけさらっと出てくる人もいるのでご紹介していきます!
●アーチー
ベアトリスに声をかけたホームレス。
ホテルハイタワーでコックとして働いていたがホテル閉鎖とともに失業。
その後はブルックリンにある姉の家で暮らしているらしい。
➡この人の正体は執事スメルディング。
●チェスター
1897年、14歳だった少女ベアトリスはハイタワー三世の冒険記を読んで強い憧れを抱く。
このチェスターは『 ハイタワー三世真実の冒険日記 』の著者。
しかし、チェスターという名はペンネームで著者の正体は執事スメルディング。
●キジャンジ
ムトウンドゥ族の首長。
村の災いの元だった呪いの偶像『 シリキウトゥンドゥ 』の持ち主だった。
破棄することも譲ることもできない呪いの偶像の処置に困り果てていたのでわざとハイタワー三世に奪わせた。
●キブワナ・キジャンジ
首長キジャンジの息子。
他部族の襲撃により父とは死別。
キブワナはなんとか逃れて、ニューヨークに辿り着く。
現在はSSコロンビア号の石炭供給者として働いている。
●オルカー・キルノフスキー
ロシアの建築家。
ハイタワー三世にホテルの設計を頼まれるが、デザインの意見が合わなくなり解雇される。
●ベンジャミン・ハリソン大統領
第23代アメリカ合衆国大統領。( 任期1889年~1893年 )
実在した大統領が実名で物語に登場。
ニューヨーク市保存協会設立
父の計画を知ったベアトリスはショックのあまり泣きながら家を飛び出します。
そして公園で一夜を過ごしているとアーチーの姿がありました。
ベアトリスは今までの経緯を話し、ホテル取り壊しの計画を中止にできないか相談します。
➤この時のアーチーのアドバイスが、歴史的・芸術的な価値のあるホテルハイタワーを保存する専門機関の設立『 ニューヨーク市保存協会 』の創設です。
早速ベアトリスは1人ずつ友人全員のもとを訪れ、歴史的建造物を保護する大切さを説きました。
その1か月後の1912年6月5日のこと・・・
カールッチ・ビルに事務所を借り、ニューヨーク市保存協会が設立します。
ちなみに・・・ニューヨーク市保存協会の事務所は東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントというエリアにあるんです!
ニューヨーク市保存協会のスタッフがタワーオブテラーのキャスト( という設定 )なので、
N Y C P S ( New York City Preservation Society )の頭文字のワッペンを制服につけていますよ♪
ハイタワー三世の冒険記録
欲しいものは奪ってでも手に入れる傲慢で強欲なハイタワー三世です。
世界各地で集めた文化的遺産や美術品など数多くのコレクションがホテルのあらゆる場所に飾られています。
➤ここからは、冒険家としてのハイタワー三世の冒険記録をご紹介していきます!
1875年 | アジア探検 (日本、清、カンボジア) | カンボジアでは女神像と造船層のレリーフ、日本では鎧と刀を入手 |
1879年 | 欧州探検 ( 主にルーマニア ) | 巨大なガーゴイル竜を抱える女神像大聖堂からケルト族の門を入手 |
1880年 | 東アフリカ探検 | 大量の仮面や衣類などを入手 |
1881年 | オセアニア探検 ( イースター島など ) | モアイ像を物々交換 |
1882年 | 地中海探検 ( ギリシャ、ローマ ) | 頭部が欠けたギリシャの女神像、ポセイドン像を入手 |
1883年 | メソアメリカ探検 | クリスタルスカルやレイジングスピリッツの石像を略奪 |
1884年 | インド探検 | タマス像、インドの女神像を入手 |
1887年 | エジプト探検 | 小さなスフィンクス像と墓石を略奪 |
1888年 | ペルシア遠征 | 翼の生えた女神像、スフィンクスを略奪 |
1899年 | アフリカ探検 (コンゴ遠征) | ムトゥンドゥ族から呪いの偶像シリキウトゥンドゥを略奪 |
最後に
バックグラウンドストーリーを知っていればアトラクションのスリルだけではなく、装飾品を眺めているだけでも楽しむことができます!
他のアトラクションに比べてバックグラウンドストーリーはすごく深いです。
ぜひ今回の記事をしっかり読み込んでタワーオブテラーに挑んでみてくださいね♪
(私はもう怖いので乗りません(笑))