手作りの作品を作って販売している方は素人が多いです。資格を持っている方もいますが、技術の証明をするのは難しく、思ったよりも高い値段設定に驚く方も多いと思います。その値段にはどんな根拠があるのか、物作りが好きな自分の視点で考えてみたいと思います!
〇原価
まず材料費が入っています。市販のものを買っている方も多い中、こだわりの強い作家さんはオーダーメイドで発注している方もいます。植物は自分で育てて加工しているという方もいますが、少数派だと思います。
〇人件費・製作時間
ハンドメイド作品の多くは、たった一人で製作していることも珍しくありません。何もないところから作品の原案を考えて、それに合うパーツを探して…。大きさや色が合わないときもあります。やっと製作に入っても上手くいかずに、納得して販売できるものが出来上がるまで何か月もかかる、なんてこともあると思います。梱包まで壊れないように工夫がいります。それらに全て時間がかかっているわけですから、合計で何時間になるんでしょう。作り始めるときに考え出したら途方もないですよね。
〇なにより経験費
初めてで上手く作れる人などいません。色々調べて教わって、失敗の原因を考えて。ただ真似をしただけでは売れません。自分独自の世界観やこだわりを表現できるようになって初めて魅力的な作品になります。素敵な作品の裏ではそんな努力がたくさん詰まっています。勿論練習で作った作品にも材料費はかかっています。すぐに手に入るものではない、何か月、何年とかけてようやく習得するのが経験です。
これらだけでなく、販売サイトに引かれる分と、更に利益がついてくると高くなるのも頷けますよね?
『ハンドメイド作品なのに高い』という方もいますが、むしろ市販のものは工場で大量生産しているので安くなっています。ハンドメイドは一点物ですし、人が手作りしているので不良品や粗がほぼありません。
また、値切りをするお客さんもいます。基本的にハンドメイド作品を値切るのは良くないことです。売り手も沢山儲けるために高く設定しているわけではなく、むしろなるべく安くなるようにと工夫している方がほとんどです。『値切り交渉OK』や、『複数購入で割引OK』と予め記載されている商品でない限りは、値切るのはやめましょう。物作りをしている私からすると、安く感じる値段設定ばかりだと思いますよ。
唯一無二の美しい作品。作り手の見えない努力を思い、リスペクトを込めて購入してくださいね!
ハンドメイド作品は何故高い?
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