2024年7月上旬、思い立って蓮の花を見に行きました。
池が蓮の花で賑やかになっていました。
ふんわりと咲くピンクの大きな蓮の花、優しい雰囲気を持ちながらも迫力があり、とても美しかったです。
その時に撮った写真も使い、蓮について調べたことをまとめたいと思います。
蓮(ハス)
インドから世界に広がった。日本では、帰化植物として、池や沼に自生する。
桶などで栽培することもできる。
食用向けと花の鑑賞向けがある。
多年生水生植物。
春に地中の地中茎から芽を出して茎を伸ばし水面に葉を出す。
葉は直径40~50cmの円形で、葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる。
*雨の日の蓮・・・葉柄が中央にあることと、葉が水を弾いていることが分かる。
花の特徴
7月に花を咲かせる。
朝に花を咲かせ、昼には閉じる。
4日間このように朝に咲き、4日目は昼閉じずに夕方まで開いて散る。
蓮のお花見を楽しむには、朝や午前中が最適だと感じた。
食べ物としての蓮
- レンコン・・・11月頃から翌年2月頃までに地下茎を掘り採り、レンコンとして調理し食べる。煮物や天ぷら、サラダなど、日本でも多くの人に様々な料理で親しまれている。
※レンコンは漢字で『蓮根』と書くが、実際には地下茎である。レンコンからまた根が出ている。
- 蓮茶・・・緑茶に蓮の花びらや雄しべの香りをうつしたお茶。ベトナムなどで飲まれている。蓮の花の香りは、池や沼で感じることが難しいほどほのかな香りだが、ふんわりとした優しい香りらしい。飲みやすいお茶で、ベトナムのお土産でも有名である。
また、蓮の葉を乾燥させたお茶や、蓮の実の芯を乾燥させたお茶もあるが、どちらも苦みがある。
- 蓮の葉・・・お盆期間、スーパーなどでも販売されることがある。料理の敷物にしたり、刻んで炊き込んだり、葉で包んで蒸したりというようにお盆の料理に使われる。
- 蓮の茎・・・ベトナムではサラダにして食べられている。クセがなくシャキシャキしていて美味しいらしい。
- 蓮の実・・・花が終わった後に花芯の部分が生長し、シャワーヘッドのような形で残る。その穴一つ一つに種が入っていて、熟すと黒くなるが、その前の緑色の柔らかい実の段階で料理に使用する。
蓮の実の味は無味無臭で、乾燥させるとナッツのような食感になり、茹でると固茹での栗のようなホクホクした食感になる。ご飯と一緒に炊く『蓮の実ごはん』が有名である。また、シロップ漬けや『蓮の実甘納豆』などのお菓子にして食べる。
生薬としての蓮
民間療法では、蓮根は下痢止めとして使われている。
また、蓮の実は、ビタミンB1、葉酸、食物繊維やカリウムや銅などのミネラルが多く含まれている。そのため、胃や消化器系を整える効果や、疲労回復、むくみの改善、心を落ち着かせたり不眠に効果があると言われている。
おわりに
仏教の象徴として、また神話にも登場することで知られる蓮の花ですが、食や生薬の面でも人は蓮を慈しんできたことが分かりました。
初夏に存在感を増して咲く蓮について、少し知ることができました。
LOVEGREEN 蓮(ハス)とは?花の季節、神話、香り、食べ方、特徴、睡蓮との見分け方