おはようございます。最近気候がおかしくなって体調管理に注意が必要な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は適度な水分補給や換気により熱を逃がすようにして生活しています。そして、この気候の異常により活動に異常をきたす生き物も多いです。今回はそのような生き物の中でも有名かつ夏の虫と言えば直ぐに名前が挙がるであろう、アブラゼミを紹介しようと思います。
アブラゼミは主に七月から九月の間に成虫が見かけられる昆虫であり、幼虫は樹木の地中にある根に鋭い口を突き刺し樹液を吸います。幼虫の期間は二年から三年ほどで、夜間に高いところに上り脱皮をして成虫になります。羽化したばかりの成虫はきれいな色をしていてその姿は一見の価値ありです。成虫の期間はおよそ一か月ほどと言われています。鳴き声はジージーといった鳴き声をします。アブラゼミに限ったわけではありませんが、セミの鳴き声は主にオスが自分の縄張りの主張やメスを呼び寄せるためや、オス同士のケンカの際に鳴きます。そしてこの鳴き声の出し方は、自分の羽を凄まじいスピードでこすり合わせ自分の胸の中の空洞の中で音を反響させ続ける事で大きな鳴き声を発生させることができます。
そして、上手く雌雄のペアがそろい交尾が成立すると、メスは樹木の中に卵を生みつけます。卵が孵化した後は、幼虫は地中に潜り長い年月をかけて成長していきます。しかし、アブラゼミは天敵が多く生まれて成虫になった後もずっと捕食者に狙われ続けます。幼虫はモグラや冬虫夏草(寄生キノコ)や羽化するために夜間に地上に出ると、今度はアリやゴミムシ等の肉食性の虫に食われてしまいます。成虫もカマキリや野鳥、トンボにクモといったそうそうたる捕食者に狙われます。残念ながら、セミは比較的弱い昆虫の為あっけなく捕食されます。もしアブラゼミであれば、「ジジ…ジジジ…」といった鳴き声の後、何も聞こえなくなったらご臨終です。(大体通常の鳴く時間が15秒から20秒のため数秒しか鳴かないのは天敵に襲われた場合が多い)
また、果樹園等を営んでいる農家や、電柱を管理する電力会社の人たちからしてみればセミは害虫であり、成虫や幼虫による樹液を吸う際に傷をつけさせるため木が痛んでしまったり、電柱を木だと勘違いして食事しようとして感電して停電したりといった面で人を困らせる事もあります。
今回はここまで。ご愛読ありがとうございました。