SYSTEM COLLABO`s GAME #04
2024年8月 他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム 愛及屋烏
巨影都市
ウルトラマン・ガメラ・エヴァ・ゴジラ・パトレイバー×絶体絶命都市
Continuation from last page. 4-3 https://no-value.jp/column/77569/
ステージ紹介・2
STAGE10前半「旺盛な食欲をもって飛来する影」
このステージは選択肢によって後半が変化する。
ギャオス
大きさは数メートル程度だが、人間にとっては十分すぎる脅威となる。 群れで登場し、人々を捕らえては巣に運び、ヒナの餌にしている。 何故かギャオス同士で争っている個体がいる。
一応原作では共食いの犠牲となったと推察される死骸が発見されている他、50周年記念映像版で登場した個体は共食いしているので、それが由来かもしれない。いずれにせよ、元々の気性が荒いので共喰い自体は起こりうると一応言える。
ガメラ
ラストに登場するが、ここでのQTEをミスすると即ゲームオーバーとなる。
連れ去られた人々など気にも留めずに巣を破壊し、そこにいた人諸共ギャオスを全滅させる。
これによって世論は、ガメラをギャオスの繁殖を阻止した益獣であるとする意見と、多くの人を死なせた害獣であるとする意見の真っ二つに分かれている模様。
STAGE11「気がつけばすぐそばに影」
ダダ
研究所を徘徊し、ミクロ化機で攻撃してくる。 ミクロ化光線を受け続けると体力が減少、ゼロになると人間標本にされてゲームオーバーとなる。
瞬間移動で常に先回りしてくるため、振り切ることは不可能。 ただ、立ち止まらなければ攻撃を受けることはない。
もちろん3種類の顔も登場する。 ウルトラマンはいないのでダダに攫われた人々の救出は出来ず、主人公達は只々逃亡する事になる。
STAGE12「あらゆるものを斬る影」
第5の使徒
旧版のシャムシェル。触手を振り回し、ビルを次々に切断する。
初号機との戦いでも触手で貫いたりと圧倒するが、コアを貫かれて倒された。 やはり形状崩壊はしていない。
エヴァンゲリオン初号機
ガトリング砲で応戦するが効かず、触手に体を貫かれる。 だが、プログナイフでコアを破壊し、撃破に成功する。 戦闘中にシェルターから抜け出したクラスメイトを拾ったりはしない。
STAGE13「ただひたすら迫りくる影」
ゴジラ
キングギドラとの戦いの後、街を破壊しつつ、主人公達が捕らえられているビルに迫る。
3式機龍
原作通りしらさぎによって空輸されて登場。 街を破壊するゴジラの前に降り立ち、戦闘を開始する。
原作にもあるメーサー砲やレールガン、ミサイルを使い応戦。 ゴジラを撤退させることには成功するものの、内部のゴジラの遺伝子により暴走を開始してしまう。
STAGE14「全てを踏みにじる圧倒的な影」
ウルトラマン
タロウと共にベリアルと戦うが、スペシウム光線を躱され、ビルに叩きつけられたり、投げ飛ばされてダウンさせたり、吹き飛ばれてビルに激突したり終始劣勢のままだった。タロウと連携の声の掛け合いも見える他、ゼロが登場した際には頷き合いも見られる。
ウルトラマンタロウ
ストリウム光線は通じなかったり、首を掴まれて投げ飛ばされたりと苦戦したが、キックでベリアルをダウンさせた辺り、ウルトラマンよりは善戦している。 ウルトラマンとの声の掛け合いも見える。終盤のストリウム光線を発射する際は原作の掛け声有り。
ウルトラマンゼロ
ベリアルに苦戦するウルトラマンとタロウの元に駆けつける。 登場した位置で見ているとウルトラゼロキックを披露してベリアルを後退させる様子も見れる。
登場してすぐに先へと進むと、ベリアルのパンチ一発で吹っ飛ばされるムービーに移行してしまう為、場合によっては登場して直ぐにやられているようにも見えてしまう。 ステージの最後にゼロツインシュートも見せてくれる。
次元転移・世界移動を頻繁に行うタイプのウルトラマンなので、他の巨影と違い本人の可能性がある。
ウルトラマンベリアル
ギガバトルナイザーは未所持。 だがその状態でも、ウルトラマンとタロウを苦戦させ、ゼロをも圧倒する。 かなり口が開く。
最後はスペシウム、ストリウム光線、ゼロツインシュートの同時攻撃を食らう。 その後は不明。
STAGE15「空を舞い降りる巨大な影」
エヴァンゲリオン初号機 エヴァンゲリオン零号機 エヴァンゲリオン弐号機
このステージではプレイヤーが戦いに巻き込まれるという事がないので、完全に背景と同じ扱いとなる。 第8の使徒をエヴァ三機の連携で撃破する。
第8の使徒
第6、7の使徒を飛ばして登場。 旧版のサハクィエルだが、そのデザインは大きく異なる。 原作と同様に、落下地点で初号機に受け止められている間に零号機にコアを捕捉され、弐号機にコアを破壊されて倒される。
STAGE16「正面から向かってくる大きな影」
草体
種子の発射直前の状態であり、ビルや地面を突き破って根が伸びている。 この根に触れると即ゲームオーバーとなる。
ソルジャーレギオン
逃げる主人公達をシャカシャカと追撃してくる。 振り切ることは不可能であり、前ステージのような安全地帯も存在しない。
そのため、回復アイテムがないと、プレイヤーの腕次第では詰む可能性がある。 扱い難いが速度が速い馬なら攻撃される回数を抑えられる。
ガメラ
再び草体の前に降り立ち、進撃を開始する。 進まずに見ていると、草体にしがみつくが攻撃を行わず、結局種子の発射は止められなかった模様。マザーレギオンの妨害を受けた訳でもないのに、一体何の為に出てきたのだろうか。
STAGE17「巨影ニ沈ム都市」
ウルトラセブン
公式未発表の隠し巨影。
原作ラスボスのパンドンと戦っていたが、何故かエメリウム光線も撃てない程の疲労状態だった。途中、アイスラッガーを構えるも殴られ落としてしまう。 終盤までパンドンに圧倒されていた。
パンドン
こちらも公式未発表の隠し巨影。
原作通りの火炎攻撃と怪力で、疲労状態のセブンを痛めつける。 最期はアイスラッガーで腕と足を切断されて倒された。
後述
大量の版権を取っている割にクロスオーバー作品という訳ではない。巨影の存在は各作品世界の民間人気分を味わうギミックに終始している。 題材自体は魅力的で、この開発陣の作品らしくネタとして楽しめる要素は多いのだが、イマイチ期待度を超えてこない。 処理落ちや長いロードとPSV版を中止してPS4独占タイトルにした割にはスペック相応に仕上がっているとは言い難い。
過去の『絶体絶命都市』シリーズと違って、多くのマップにモブNPCが多数登場する為、より現実感のある演出に仕上がっている。逃げ惑い、パニックに陥る人々はもちろん、絶望して全てを諦める人、巨影にスマホのカメラを向ける若者など、実際に居そうなタイプのNPCも登場する。
登場する特撮・アニメキャラが正義であれ悪であれ、一般人(被災者)目線で見るとどちらも危険な存在に変わりないということがよくわかる。
倒れた仲間に手を貸して共に戦うウルトラ兄弟、ビルを飛び超えて駆け付けるEVA弐号機など、原作の雰囲気も再現されている。
問題点を踏まえた上で凝っている部分を楽しめるならば良ゲーとして味わえるだろう。
END.