こんにちは。気温の変化が激しい今日この頃、皆様どの様にお過ごしでしょうか。私は水分補給を忘れないように心がけております。さて今回は、着実に接近している秋の中でも有名な昆虫である、赤とんぼことアキアカネについてご紹介させていただきます。
アキアカネは日本に生息しているトンボの中でも人の生活圏の直ぐ近くに見られるトンボの一種で、田んぼや池といった水辺のある公園などにみられるトンボです。そんなアキアカネですが、10月あたりに成虫が水辺に産卵したのち卵のまま冬を越し、春先になると孵化して小型の水生昆虫などを捕食して成長し、初夏の夜にヤゴから成虫に脱皮します。脱皮した直後の成虫はきれいな緑色をしており、羽もまだ固まっていないのでしばらくじっとしています。さて、この体を乾かすときれいな赤色が見られる、と思いきや実はまだ緑色ないし薄いオレンジ色ともいうべき体色であり、赤色とは言えません。ではいつ頃に赤色になるのかというと、九月の下旬ごろになります。でも八月ごろにも赤いトンボがいたという人もいるかと思いますが、それはナツアカネという別種のトンボです。ナツアカネに関しての解説に関しての解説はここでしませんが、簡単に言うとよく見られるトンボの一種という認識で問題ありません。アキアカネの話に戻しますが、彼らが赤くなるまえに標高の高い山岳部に飛んで行き、そこでたくさん栄養を蓄えて来るべき下山に備えます。そして、9月下旬から10月の上旬になるとついに、体色が赤くそまり山から降りてきて我々がよく知る赤とんぼとして秋の空を飛ぶようになります。そして、オスとメスのペアを見つけてまた命のサイクルを紡いできます。また、以外にも昆虫としては長寿であり成虫は11月、個体によっては12月まで生きる個体もいます。
なぜ一度山の高所にわざわざ飛んでいく理由は、アキアカネは高い体温を維持できることができるという能力がありこのおかげで寒くなっても活動できますが、裏を返せば気温が高すぎると自分の体温を排熱できなくなり、体温が高くなりすぎてしまい弱ってしまうからです。もっともほかのトンボも成虫になったばかりは山岳部で狩りをする種が多いです。ただアキアカネがその山岳部にて活動する際の標高が高く3000メートル以上の高所まで飛んでいくそうで、これは珍しくまた極端に長い距離を移動します
以上でアキアカネの解説は終了とさせていただきます。楽しんでいただけたなら幸いです。ご愛読ありがとうございました。