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こんにちはヒスチジンです💊いつも投稿をみてくださりありがとうございます
今回も「酒呑童子」についてご紹介します☆彡 私がタブレットで書いた酒呑童子のイラストも最後に出てくるので下手ですがよかったら見てください❁
美男で大酒飲みだった伊吹弥三郎 実はヤマタノオロチの申し子だった?!
フィクションの物語の話ではこんな事が書かれています。
弥三郎は獣をとって食べるばかりか田畑を耕す牛馬もを奪い取り食料とし、後には人も食べるようになったので、それを聞いた人々は逃げ出してしまい、伊吹の里の当たりは誰も住まない野原となりました。
ちからわざ、はやわざなどは、ほとんど、人げんのしわざにはあらざりけり。山をうごかし、岩をつんざき、でんくはうのげきするよそほひ、まことにつうりきをえたりとぞみえし。『「伊吹童子」における弥三郎と酒呑童子』荒川真一
とあり、電光を発して山を動かし、岩をつんざく様子は神通力の持ち主のようでとても人間業には見えなかったとありレーザービームを弥三郎。だんだん妖怪じみてきましたね・・・
此弥三郎と申は、みめかたち清やかに器量事柄いかめしくおはしけるが、幼き時より酒を好みて多く飲み給へり 『「伊吹童子」における弥三郎と酒呑童子』荒川真一
弥三郎は美男でしたが、子供のころから大酒飲みであったということでこれは弥三郎を語る上で大事なポイントとなります。大酒飲みを表す言葉に「うわばみ」があり、うわばみとは大きな蛇、オロチでその代表格はかつて神話の中でスサノオノミコトが退治したとされる出雲(現在の島根県の一部)のヤマタノオロチ。実はヤマタノオロチは退治された後、伊吹山の神・伊吹大明神になったとする伝承もあり、大酒飲みの伊吹弥三郎は伊吹大明神の申し子であろうと考えられていました。
※記紀神話ではヤマトタケルノミコトが伊吹山の神を退治しに出かけて返り討ちになる話がありますが、この伊吹山の神が伊吹大明神と同じであるかは不明。この時は白い猪あるいは蛇の姿となってミコトの前に現れる。
弥三郎の死と伊吹童子の誕生
弥三郎は伊吹山の麓に住んでいた大野木殿という長者の娘に恋し夜な夜な通うようになりますが、娘は弥三郎の正体を知らずいつしか身ごもってしまった娘に母親は「今度男がやってきたら、衣の裾に針の付いたおだまきを縫い付けるように」と言い、娘はその通りにします。おだまきとは糸を玉のように巻いたもので、糸をたどっていくと、伊吹山の麓にある弥三郎の家に続いていました。
娘の相手が弥三郎だと知った大野木殿はむげにもできず、好物の酒、山海の珍味を送って弥三郎の機嫌を取る。弥三郎は娘に「生まれてくる子供は一国の主にもなれる力を持った子供である。」と告げる。しかしこの時の大酒が元手になり弥三郎は死に33ヶ月ほどして誕生したのが伊吹童子だった。しかし普通の赤ちゃんとは違い、異様でした。
さて、月日みちて、うみ月になりぬれど、いさゝかそのけしきもなし。ものおもひ給ふゆへに、かく侍るかと、はゝうへ、こゝろならずおもひ給ふ。つゐに三十三月と申に、さんのひもをとき給ふ。とりあげ、みたまへば、玉のやうなる男子なり。かみ、くろ〴〵と、かたのまはりまでのびて、うへしたに、はおひそろへり。めのといだきとりて、あらうつくしのわかぎみやとて申ければ、めをあざやかに見ひらきて、ちゝごはいづくにましますぞとの給ひしこそ、おそろしけれ。『「伊吹童子」における弥三郎と酒呑童子』荒川真一
33ヶ月お腹にいて生まれた子供は玉のような男の子で、髪は肩まで伸び、上下の歯は生えそろっていた。乳母が「まぁなんて愛らしい若様でしょう」というと、赤ん坊はぱっちり目を見開き「父上はどこにいるのでしょうか?」と喋りだしたのでみんな真っ青になりました。
又、このちご、さけをあいしてのみ給ふ事なのめならずと聞えしかば、世の人、しゆてんどうじとぞなづけける。『「伊吹童子」における弥三郎と酒呑童子』荒川真一
ちごとは少年のことで幼いながら大酒飲みの童子。つまり酒吞童子の由来は酒呑み赤ちゃんということです。
生まれた赤ん坊は娘の子どもなので大野木殿にとってはかわいい孫である。しかし、悪鬼のような弥三郎の血を引いているとすれば、このままにしてはおけない、それに成長して真実を知ったら、自分たちも殺されるかもしれないと、大野木殿は伊吹童子を恐れたのではないでしょうか。息子からも「世の人々はこの子どもを鬼神の変化(へんげ)だといって恐れております。確かに普通の子どもとは様子が違っております。このままにしておけば、とんでもないことが起こるかもしれないと忠告された大野木殿はある決断をします。それは孫である伊吹童子を伊吹山の山中に捨てる事でした。さすがに殺すことはできず、山中にほおっておけば、いずれ獣たちが始末してくれるだろうと思ったようです。
また童子が酒を好み、人を責めたり、野山を走り回って牛馬をたたくなど悪いことばかりするので、大野木殿は娘である童子の母に使いをやって「今にこの子が大きな災いをもたらすことになるぞ」と責め立てたので、母は深い谷に我が子を捨てたとも云われています。
山中に捨てられた童子は最初は泣きわめいていたが、そのうち獣たちと遊ぶようになり、獣たちも童子の世話をし、山中に生えていた不老不死の妙薬とされる伊吹山のさしも草から滴り落ちる露をなめると、たちまち神通力を得て、自在に使いこなすようになりました。
さしも草とはヨモギのことで、古来、伊吹山に生えているヨモギは高級なもぐさの原料となった。
多くの鬼を手下として従え、たいそう力が強く、稲妻のように空を飛び、童子はいつまで経っても年を取ることがなく、14、5歳の子どもにしか見えなかったといいます。
しかし、童子の行為はしだいに目に余るようになり、伊吹大明神によって伊吹山を追いだされてしまう。追い出された童子が向かった先は比叡山だった。岩屋に住み着いた童子だったが、古来鎮座していた八王子という神々によって「汚らわしい鬼神め。ここを出ていけ」と追い出され、比叡山の最高峰である大比叡に移るが、ここでも鎮護国家の根本道場を建てようとする伝教大師の法力を恐れ、逃亡する。大江山にたどり着き、ここを安住の地と定めた童子は酒呑童子となり、鬼の眷属を都に遣わして美女を連れ去り、宝を奪い、人肉を食らうなどの悪逆非道の限りを尽します。最終的に酒呑童子は源頼光とその配下の渡辺網たちに太刀で首を切られ打倒されます。
童子の首をきったこの太刀は「童子切」は国宝に指定され、東京国立博物館で展示されているようです。
実の親に捨てられ数々の神にも山を追い出され、終いには人間に首を切られるというなんとも悲劇的な酒呑童子。残忍で凶暴に育つしかなかったと考えられるではないかと私なら思ってしまいます。
討伐されるまで生き抜いた酒呑童子には感銘を受けます。フィクションもありますが元がなきゃ桃太郎などの鬼がいる物語も語り継がれてはいないし妖怪や鬼の存在がなきゃ神様や仏様も知られていないのではと私は思います。
目に見えるもの全てが本当じゃないことを知ることもできると今回の記事を書いてて思ったヒスチジンです。
長くなってしまいましたがこれで酒吞童子の紹介は終了です!ここまで見てくださりありがとうございました(´;ω;`)次の投稿はまた百鬼夜行になる予定なので見てくださるとうれしいです❁
以上ヒスチジンでした💊💊
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