SYSTEM COLLABO`s GAME #07
2024年10月 他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム 愛及屋烏
ウルトラ怪獣モンスターファーム
ウルトラ怪獣シリーズ×モンスターファーム
Continuation from last page. 7-1 https://no-value.jp/column/85625/
ベリアル融合獣
ベリアル融合獣とは『ウルトラマンジード』に登場する怪獣群。 融合獣の名前の通り、ウルトラマンベリアルをベースにした、特殊な合体怪獣に分類される。シリーズを通してのジードの敵となる存在。後発作品にも出演する事も。
今作に登場するのはサンダーキラー、スカルゴモラ、ぺダニウムゼットンの三種。
合成によりベリアル融合獣を生み出すには、それぞれの融合獣のかけらが必要。 かけらを持っていても、それぞれの素材の怪獣が開放されていなくては生み出せない。
かけらはグレードSの公式戦に勝利後に開放されるライトニング杯、インフェルノ杯、ペダニウム杯の3大大会のそれぞれで優勝することで対応するかけらを入手できる。
サンダーキラー
エレキングとエースキラーの怪獣カプセルでフュージョンライズした、ベリアル融合獣。身長53m、体重5万2千t。
より凶暴なデザインとなり、エースキラーの鎧を着込んだエレキングと呼べる外見が特徴で、そのエレキングの皮膚も死体やホルマリン漬けを思わせる青白い色をしている(鉤爪も相まってマックス版のエレキングに近い)。
体の黒い模様に所々ベリアルの赤い色が混じっており、胸部にはベリアル融合獣共通の意匠であるベリアルのものと酷似した模様とカラータイマーが存在する。
エレキングの三日月型カッターが黒色化した様な物を口から放つ他、左腕のエースキラーの鉤爪からエレキングの電撃を放ちつつ相手を切り裂く、といった合わせ技を使う。
エレキングと同じく尻尾からの電撃も可能。
エースキラーのようにウルトラ戦士の光線技を直接使う事こそできないが、代わりに相手の放った光線を吸収し、そのまま口から撃ち返すというエースキラーのようなラーニング能力を持つ。
ウルトラマンの力をフュージョンさせて戦う、ウルトラマンオーブの形態には丁度、この怪獣の宿敵同士を合わせた、対になる形態もある≫スラッガーエース。
ゲーム内性能
特徴にはエレキング面が強く表れて雷属性技を強化し、能力適性はエースキラー面の表れか、ちから・命中・丈夫さがよく伸びる。 ライフとかしこさもそこそこだが、回避だけは伸びにくい。
ベリアル融合獣共通の弱点ではあるが、ガッツ回復が遅く寿命が短く、ナワバリバトルに突撃してしまう難点もある。
命中重視技が比較的使いやすいので、得意の命中を活かして、どんどん習得していきたい。 また、超必殺技のサンダーデスチャージが近距離・命中C・消費ガッツ50の為、試合開始からボタン連打で使えて特徴の恩恵も受ける、という雑に強い技なのだが、サンダーキラーは少数派の超必殺技3つ持ちで、これがその3つ目。 育ちきってからの習得になるだろう。
スカルゴモラ
古代怪獣ゴモラとどくろ怪獣レッドキングの怪獣カプセルでフュージョンライズした怪獣。
身長57m、体重5万9千t。
主人公のジードが最初に戦うことになる怪獣であり、ジード=リクにとっては、元々住んでいた街を蹂躙して彼から平穏な日常を奪い去ったという因縁の相手でもある。
基本的な外観は、背中側はレッドキング、腹側はゴモラ、顔はレッドキング寄りのゴモラと言った感じの全体としてはゴジラ型の怪獣。
曲がった赤い角が頭部、背中、ひじ、膝に生えており、全体的なシルエットはゴモラに近い物になっているが、見ようによってはそれが触手のようにも見え、非常に禍々しい。
また、胸にはベリアルを模した血管の様な模様、及び紫色のカラータイマーがある。
鳴き声もレッドキングとゴモラのものを組み合わされたものになっている(前半がレッドキング、後半がゴモラの鳴き声になっている)が、時折バラバラに鳴き声を発することもある。
ゲーム内性能
3大大会のひとつ、インフェルノ杯を勝ち抜いたブリーダーにのみ育成を許される怪獣。
劇中ではレッドキングとゴモラになんらかのベリアル要素を組み込むことで誕生しているが、
この世界では円盤石のかけらがその役目を担っているようだ。
通常の合成だと、「レッドキングゴモラ」や「ゴモラレッドキング」といった、まったく別の怪獣になってしまう。
ライフ・ちから・丈夫さが伸びやすい典型的パワータイプでありながら、
命中もそこそこ伸びるので安定して当てられる。
前提として、習得するのがちから技ばかりなのだが。
ただし特徴が反映される近距離の技は命中が安定しないものばかりの為、
実戦で多用するのはそれ以外の技が大半になるだろう。
ぺダニウムゼットン
キングジョーとゼットンの怪獣カプセルでフュージョンライズしたベリアル融合獣。
身長65m、体重3万4千t。
ゼットンにキングジョーのパーツが食い込んだ「サイボーグ化したゼットン」といえる外見が特徴で、角や両腕の爪はカイザーベリアルを思わせる赤く禍々しいものになっている。
ベリアル融合獣共通のベリアルの胸部の意匠(カラータイマー)は首元にある。
ベリアル融合獣の中でも特に高い戦闘力を持つとされ、ソリッドバーニングのジードをも圧倒するパワーを持ち、角から赤い電撃光線を放つ。また、赤いレーザーのような光線や、ゼットンシャッターのようなバリア(効果音は初代ウルトラマンのキャッチリングのもの)、テレポートも使用できる。
最大の武器は、両腕から放つ火球「ペダニウム・メテオ」で、フルパワーで放てば山一つを軽々消し飛ばすこともできるどころか、あまりに強力すぎて反動が大きく、自分自身もダメージを受けてしまうほどの威力を持つ。
ゲーム内性能
HPと防御力、回避力に優れたディフェンス向きの怪獣で、攻撃力こそ平凡だが戦闘力(ステータス合計値)はウルトラマンベリアルよりも高い。必殺技のペダニウム・メテオには命中した相手の防御力を2ターン大ダウンさせる付与効果を持つ。
また、固有スキルの「絶大なる融合」は攻撃を受けた際に2ターン回避力が中アップし、攻撃対象を自身に集中させ、更に回避成功時に必殺技攻撃力が大アップする。
このスキル故に「回避盾」的なスタイルが強く、対戦相手を「殴ると回避力が上がるペダニウムゼットンを殴り続けなければならない」という泥沼の戦況に追い込むことが出来る。
後述
この手のコラボゲームの肝となるのは作品への愛であり、これがあるだけで他の点も追従する様に良くなっていく。
ウルトラマン系の小ネタ満載な所からも愛を感じるが、モンスターファームとしての遊び易さも現代的にブラッシュアップされていて、3以降は迷走していたシステム周りも完成されつつあった、人気の高い2をベースに強化されている。
どちらのファンも喜ばせるコラボゲームは、これからも増えて欲しいものである。
END.