自宅でインターネットが開通した時期は1998年末でしたが、パソコン自体が家に来た時期は1997年の春でした。当時の最新OSだったWindows95はあまり修正パッチがリリースされなかったバージョンだと記憶しており、WindowsUpdate自体が存在しませんでした。ゆえに、自宅ではネットを繋がずに普通に使えていました。
※Windows95の「95」はバージョンのナンバリングではなく、発売年を指しています。「95」から「2000」までのバージョン名に発売年が入っています。
その頃オンラインソフトやフリーゲームをどう調達していたかといえば…雑誌の付録です。
色々な出版社から発売されていたPC雑誌にCDが付属しており、そこからインストールを行っておりました。
今考えればかなり制約が多い状態で使いたいソフトを選ぶことになりますが、当時小学生の私には大量に思えたためそこから選ぶことが大変でした。ゆえに、気に入ったソフトが見つかった時は満足でした。
※付録CDに1000個のソフトが入っているコレクションを謳った書籍もありました。
オンラインソフトを使用する際、ネット環境がないと困ることの一つに「有料ソフトに課金することができない」ということがあります。付録CDでインストールしても、体験期間が終了して使えなくなることも多々ありました。おそらく決済手段に銀行振込を採用している作者のソフトであれば入金自体はできたと思われますが子供だったため振込という発想自体がなかったわけです。
今はOSのアプリストア経由で配布されている場合クレジットカードですぐに買うことができ、振込であっても報告はメールでできるため課金の手間も省けますが、ネットがない時代はそうもいかず。
また姉が当時からアニメ好きだったため、アニメの制作関係者が開発した壁紙やデスクトップアクセサリなどが入ったCDを買ってくることがありました。私自身もゲーム会社製のゲーム(体験版ではない!)がいくつか入っているPCゲームファン向けの雑誌を買っていた記憶があります。これらも当時でしか味わえないグッズとも言えます。(今ではスマホゲームに役目が移っていますね…)
商品によっては現在も高額でリサイクルショップなどで取引されているそうです。
※おそらく、対応OSをインストールメディアとして所有している場合仮想PCにインストールし、そこでゲームを動かす方法が取れるからだと思われます。
現在のWindows11はインターネット環境があることを前提に設計されており、インターネットを利用せずにパソコンを買う方自体がほとんどいないと思われるため、このような使い方はもう出来ないかと思われます。ただ、当時購入した雑誌のCDが残っていればソフトが動くかは確かめてみたい気がします。