読書と図書館

なぜ本を読むようになったか

私は退職以降〜再就職の準備をするまで、やる事が思いつかずといった状況にありました。とはいえネット漬けというのも退職理由の一つから考えれば悪手ということは事実です。考えた結果、元から少し行っていた読書習慣を強化することにしました。

自分がまず最初に始めたことは、好きなアニメの原作小説を通しで再読し、読んだ感想をノートやメモアプリに書き出した事でした。映像になった際の相違点だけではなく、純粋にどこの箇所をどう思ったか書き出した後に、全体の感想と自分が印象に残った点をメモすることで自分はこの作品のどこに惹かれたかを明確にすることができました。

次に、読む本はどこから調達するかということです。何度か読んでいたり映像化で内容を知っていたりして、感想をじっくり書きたい本は紙の本か電子書籍を購入し、初読でまだ面白いかわからない本は図書館と使い分けています。

図書館においては、自分の住む自治体ではインターネット用のアカウントを登録しているとネット上から取り寄せ申請を行うことができるため、近所の図書館に置かれないような本はそちらを利用しています。貸出中ではない本だけを選択すれば、数日後には最大10冊の本(※)を無料で確保できるという図書館のシステムはとても素晴らしいと思います。あまり面白くなく読むことを止めてしまった場合、金銭的な罪悪感が少ないというのもメリットだと思っています。(※貸出冊数の上限は自治体によって異なります。)

Web上には「読書メーター」という読書状況の管理ができるWebサービスがあります。SNSの要素もありますが、主な目的は読了した本の管理だと思われるため、記録のみとして利用する方法も十分ありだと思っています。(副次的な機能として読書のペースや既読本における著者の割合などが用意されており、データも計算してくれます。)

自分の場合「読みたい本」「積読本」のカテゴリーにまだ読んでいない気になる本を登録しておいて、読み始めたら「読んでいる本」に移動、読み終わったら「読み終わった本」に移動します。

「読み終わった本」には感想を書くことができ、感想が本文や物語の核心に触れている場合は「ネタバレ」のチェックボックスにチェックを入れることで他の方がネタバレを踏むことを防ぐことができます。(※この感想は公開されます)

SNS要素としては、「ナイス」(いいね)機能の他に「共読」というカテゴリがあり、そこには自分が読んだ本の他の方の感想が並んでいたりします。通知欄からはナイスを押してくれた方の感想にアクセスすることもでき、これらは「この本が好きなので、仲間を見つけたい」という時に活用できます。

非公開で感想をまとめる場合は本文に記入した方が直感的だとは思いますが、本を売却する可能性を考えると躊躇する方も多いと思います。そういう場合は電子書籍が存在する本であればメモ機能に対応している電子書籍ストアで購入し、感想をメモ欄に記入するという方法もあります。(メモ機能はKindleやBookWalkerのiOS版が対応しており、マーカーで引いた部分単位で記入することができます。)

読書メーターに限らず、いつ・どんな・どのくらいの本を読んで、何を思ったかを記録するということは知識の蓄積という意味でとても大事かと思います。

※上記の文章はこの記事を申請する3カ月前の入所体験時に書いたものであるため、2024年10月時点における読書環境について下記に記します。

日中を図書館で過ごした日々

2024年7月下旬に自宅のエアコンが故障しました。私は修理を待つ間の2週間程度、開館日の図書館に籠ることを決めました。近所の図書館は図書室のエアコンの効きがとても良く、蔵書もそこまで少ないわけではないためGoogleの代用にもなり、程よいネットデトックスとなりました。また、近所の図書館の場合は自習も許可されていたということで、読書ノートをつけたりもしておりました。

エアコン故障のために通い詰めだった間は鞄に弁当と歯磨きセットを入れ、昼になったら隣の公園で昼食を取り、終わってからまた読書室に戻るということをしておりました。少し社会復帰した気分になり、テンションが上がった記憶があります。

当記事を作成した前日は、ノートを取りながら読みたい本があったため久々に文庫1冊を図書室で読みました。久々に楽しい時間を過ごすことができました。

図書館で時間をつぶすことは(できるかは各館における利用規約や席の数にもよりますが)本を読むことが苦手でなければ良い気分転換になると私は思っています。最近は自宅でもある程度集中して読めるようになったため、行く日は減少しましたが「良い孤独」を味わいたい時は時々行くことがあります。

読書メーター、その後

6月から9月の間に一定量のレビューを書くと量に応じた金額の電子書籍クーポンが貰えるというキャンペーンにつられ、本を沢山読みました。勢いに乗り10月に入っても本を読むことはやめられず、どんどんレビューが増えていっています。

上記の進呈クーポンで買った本のうち1冊は「小公女」です。フランシス・ホジソン・バーネットは「秘密の花園」を図書館で借りた2種類の訳で読み、「小公子」を文庫で購入し読破した後に「小公女」を電子書籍で読むという流れになりました。(「小公女」と「小公子」も以前読んでいましたが、内容をほぼ忘れていました…)

自分がレビューを書いた本を思い出すと、古典海外文学が多いと感じました。その時代のトレンドに左右されにくい作品である場合再販されやすいことと、19世紀以前の海外文学は古典的なファンタジーの世界観に重なる部分もあるため、あまり流行というものが好きではない自分にとっては読みやすいと考えています。

自分は感想を投稿する際、最大文字数(255文字)に比較的近く書くようにしています。記録を始めたのが最近だからか、以前は本を読んでいても全く頭に入る感じがしなかったため、質の良いアウトプットを心がけています。(あまりにも長文になる場合は、Notionというメモを管理するツールにて記録しています。)

  • 3
  • 1
  • 3

bio

お絵描きと個人サイトいじり大好き。インターネット老人会会員。読書好きでちょこっとアニメを観たりします。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内