「残されたあの子の1年を見ていて」を書いてみて

みなさん、こんにちは。
毎度おなじみ、水鈴です。

今作は、大好きなスコちゃんが亡くなり丸一年経ち、
どうしても、作品を書きたいという強い意志のもと書き始めた、

「追悼作品 残されたあの子の1年を見ていて」

いかがだったでしょうか?

スコちゃんは、スコちゃんなりに虹の橋に逝ってもなお、
心配や気苦労をさせているのではないか・・・?

この世界に居た時よりも、更に不安にさせているのではないか・・・?と、

申し訳なく思う反面、自分自身の行動に関して、

もう少し考えなければいけないと思い知らされる作品になりました。

私は、スコちゃんが亡くなり、しばらくしてから、

「タロットカード」の様な類のもので虹の橋に逝ったスコちゃんの「声」を、

聴いてもらえる方にお願いをして、

今現在の声を聴いてもらい文章で結果を送ってもらいました。

とりあえず、聴いて欲しいことをいくつかあげて、
返ってきた言葉が衝撃的でした。
スコちゃんの放った第一声は、

「おねーちゃん、少しは食べれるようになった?」

でした。

その時点では、スコちゃんに宛てた聴きたいことの中に、

「食」

という、関連の質問内容は無かったんです。
いやー、ビビり散らかしましたよ。

年甲斐もなく。

「そんなことまで知ってたの?
極力知られないようにしていたのに。
やっぱり、スコちゃんは、何でもお見通しなんだね。」

そう呟きながら、目から滝の様な、とどまることを知らない

涙が頬を伝っていました。

何度も、何度も涙を拭っても、拭いきれないような涙。
「えへへ」と、笑うことしか出来ない状況に、
自分の「不甲斐なさ・弱さ」を、再認識させられました。

「スコちゃん、今は、食べれるようになったから心配しないでね!」

そういう言葉を掛けてあげたいです。

2024年9月29日

スコちゃんの命日がやって来て、お花を購入しました。

お花を選んでいる時は、

「スコちゃんに、似合うお花を・・・」と、

お花が売っているコーナーで、しばらく悩みました。
そして、スコちゃんに合うようなお花を抱えて帰宅しました。

いざ、花瓶に生けようかと思った瞬間、

「スコちゃんは、もう、一生戻ることはない。
だって、もう亡くなって丸一年が経つわけで。

こうやって、スコちゃんの命日の為に悩んでお花を買ったりしてる。

もう・・・もとには・・・戻らないんだ・・・。」

そう思いながら、私は両手で、ありったけの力を込めて、

花束を

「ギューーーーーっ」と、

握りしめました。そこから、どれくらい経ったのかは、
覚えていないのですが、母が真っ暗な部屋の中で、
キッチンの電気が付いているのを消すためにフラッと寄ったら、
娘が、大切に抱えながら買ったお花を握りしめながら、
動かない。という、事を瞬時に察し静かにその場から去ってくれた

と言うことを、その日の夕食時に教えてくれました。

「どうして、スコちゃんのためにあんなに悩んで買ったお花を、

花瓶に生けてあげなかったの?

生けてあげたいからって、必死にスコちゃんに合いそうな、

お花を選んであげたんでしょう?
どうしたの?」

母は、至って冷静に、言葉を慎重に選びながら問うているのが、
私にとってのその言葉は、どんな鋭利なナイフよりも、
私の身体中をズタボロにしていった。
私は、涙がこぼれない様に、一瞬俯いてから、
出来るだけ明るい声でこう返した、

「こんな風に、一生懸命にスコちゃんの為にお花を選んで、

“さぁ、生けるぞ!”
って、お花を持ったら

“一生スコちゃんに会えないということ”や
スコちゃんの“死”を、無理にでも感じなければいけない。

“スコちゃんは、もう死んだんだ”

って、自分自身で納得しなきゃいけない。

そう思ったら、悔しくて、苦しくて、どうしたらいいか・・・

分かんなくなっちゃったの。」

なるべく、淡々と思いを告げられたし、いつも通り

ヘラヘラしていたから・・・

母もそれ以上追及をしたり、スコちゃんの話題は、
私が切り出さない時以外は、持ち出さなくなりました。

実は、母もスコちゃんに対して大きな感謝をしていた。

遡ること数年前。

母が、大好きだった黒柴・スカイがガンで亡くなったとき、
何故か、スコちゃんが母と寝るようになった。

今になっては、

「本当にスコちゃんってすごいよね!」

みたいな話の小ネタになるくらいの話しだが、
スカイが亡くなり、気丈に振舞っていた母だったが、
心の内ではそんな状態ではなかった。

母曰く

「横になって寝ようとすると、スカイのことばかりが、

頭に浮かんで苦しかった。

でも、お母さんが寝ようとするとどこからともなくやって来て、
お母さんの部屋のドアの前でスコちゃんが、鳴くの。
部屋に入れてあげると、当たり前かのように
お母さんの頬にピッタリくっ付いて寝始めるの。
スコちゃんの寝息や温かさが、スカイへの苦しさを

和らげてくれた。

とっても気遣いな子で、私なんかが同じ土俵には立てないくらいの、

とっても、とっても・・・。

「いい子だった」

こんな風に「だった」と言う表現も・・・
もうこの世にはいないから使える表現であって。

私は、自分自身の「痛いや苦しい」に鈍感だから分からない感情が多いし、

どういった行動が正しいのかも分からない。

でも・・・

最後に言わせて欲しいのは・・・

17年のロングラン、ありがとう。

来世でも絶対、スコちゃんの隣でロングランさせてね!
いつまでも、お互い最高のパートナーなんだからね!

また、元気に来世でお会いしましょう!

水鈴

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水鈴

初めまして!水鈴と申します。主に、ライティングをしています。 内容は、動物の事、自分の好きな音楽、病気のことまでマルチに 活動していきます。宜しくお願いします。

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