今回は化粧品の日本での歴史について調べてみました。 知らなかったことばかりでおもしろかったです。是非見てください。
日本での化粧品の歴史について
日本で化粧品の文化が生まれたのは太古上古時代(大和時代)に入ってからです。この頃は外国からの影響はほぼ受けず、原始的な赤土粉飾が行われていました。
そんなに前から化粧品がある事に驚きました。
大陸文化とともに鏡や香料、紅花などが、シルクロードを通って日本へ。宮廷女性のメイクのお手本も唐の国から伝わった大陸風のものでした。
化粧の始まり(8世紀中ごろ) 奈良時代には絢藍豪華大唐朝文化の渡来がますます盛んになり、化粧品は紅、白粉、朱、香料などが入ってきました。鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)という正倉院所蔵の宝物に描かれた女性は眉は太く紅をさしています。
バブリーなメイクと似ています。流行は回ります。
平安時代 貴族の化粧 我が国独自の文化が発達し、貴族階級などは、顔に白粉(水銀や鉛から作られた白粉)を塗り白さを強調しました。紅は紅花から作られたものが中心でした。庶民は鉛を原料とした京白粉、米や粟のでんぷん白粉を使用。お歯黒は貴族の女性は成人した印、男性は忠義の印でした。
水銀のような危険なものを顔に塗っていたなんて、今では本当に考えられないし怖いです。
11世紀半ば お歯黒と眉剃り 眉を剃って額の上部に別の眉を描き、さらに歯を黒く染めるお歯黒化粧が一般にも広がり、成人した男女が行いました。白粉は鉛白粉が主流になりました。
とても奇抜な見た目の流行は怖いです。今の流行じゃなくて良かったと思います。
1606年 日本古来のスキンケアの知恵 石けんの登場 当時の石けんは現在と異なり麦の粉を灰汁で固めたものでした。小豆などの粉を入れた洗粉で身体、ウグイスのフンなどで顔を洗うようになりました。
フンでの洗顔に衝撃をうけました。
江戸時代になると、美白が美人の第一条件となり白粉化粧が中心になりました。お歯黒は既婚女性の印で、子供ができると眉を剃ったそうです。そして紅花をコスメに活用し、紅花からつくられた口紅が広く使われるようになりました。
紅花の口紅は現在もあるのですが、玉虫色に光り、とても美しいです。容器もとても可愛らしく、お上品なので使うだけで幸せな気分になれそうです。
1870年 お歯黒・眉剃りが禁止 明治時代になると、お歯黒と眉剃りが外国人の目に奇異に映ったこともあり、明治3年の大政官布告で禁止令が出されました。お歯黒は主成分がタンニンで歯槽膿漏と虫歯の予防になっていたため長く行われていたそうです。
健康にもいいため、是非してみたいけどビジュアルが気になります。
1904年 安全な白粉の開発 明治20年、鉛白粉による鉛中毒が社会問題になり、明治37年、やっと良質の無鉛白粉が伊藤胡蝶園から発売されました。 大正時代は、和服から洋服へと変わり、化粧もバニシングクリームと多色になった白粉が使われるようになりました。
1915 年 ヘチマコロンの誕生 天然植物系スキンケア商品の元祖であり、化粧水の代名詞となりました。
現在も販売されているのですが、レトロなパッケージがとっても可愛らしいです。
1917年 七色粉白粉発売 「白」「黄」「肉黄」「ばら」「ぼたん」「緑」「紫」全7色を肌の色に合わせて白粉を組み合わせる資生堂の商品が発売されました。
ばら売りされていて、欲しい色を選んで購入出来たそうです。パッケージも宝石のようでとても綺麗です。
昭和に入ると、メイクアップの大衆化が盛んになり、昭和40年代にはアイシャドウ、マスカラといったアイメイクが流行しました。
1934年 スキンケア商品、乳化技術の進化 資生堂からw/o型乳化クリーム「ホルモリン」が発売。女性ホルモンを配合し、肌の若返り効果が期待されて多くの女性が注目しました。
1937年 日本初のマスカラ誕生 ハリウッド美容室から日本初のマスカラが発売。
お値段は200円で、当時では高級品だったそうです。
1947年 ベースメイクに革命 日本初の油性ファンデーションがピカソ化粧品から発売。
1955年 現在のシャンプーの原点 従来の石鹸シャンプーから中性洗浄料へ移行しはじめました。 花王フェザーシャンプーという商品で、粉のシャンプーだったそうです。
きっと粉のシャンプーはさっぱり感が強かったために、当時はたまにの洗髪で済んだのかなと思います。
現在も使われている、昔からの化粧品
ロゼット ロゼット洗顔パスタ 荒性肌
カウブランド カウブランド青箱
資生堂 オイデルミン(N)
明色化粧品 明色 美顔水 薬用化粧水
オードムーゲ オードムーゲ薬用ローション
ジュジュ マダムジュジュ
クラブ クラブホルモンクリーム
私はこちらにある洗顔の2つと、ふき取り化粧水の2つを使ったことがあります。他の化粧品も名前はきいたことがあったり、お店で見たことがあったり…と人気の根強い商品なことがわかります。オイデルミンという化粧水は120年以上も続くもので、現在もリニューアルされて販売されているのでリッチなものですが是非いつかつかいたいと思っています。
化粧品がそれほど前から存在していたことや、健康に悪いものがつかわれていたり、今では考えられないような材料から作られていることもびっくりしました。それでも現在まで続いていることが嬉しいです。これからも形は変わったとしてもお化粧という文化はずっと続いて欲しいです。
参考資料 日本化粧品検定1級対策テキスト