SYSTEM COLLABO`s GAME #07
2024年10月 他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム 愛及屋烏
幻影異聞録 ♯FE
幻影異聞録♯FE Encore
ファイアーエムブレムシリーズ×アトラス(女神転生・ペルソナ)
前述
混ぜるな危険か、理想のマリアージュか。
クロスオーバーとは、また別の趣がある、コラボ作品達。
共演ではなく、相手の土俵で自分の流儀で戦う姿にファンは何を見るのか。
自叙
ペルソナシリーズの感覚かつ、
ライトに遊べるのでペルソナの合間を埋める気分でプレイ。
エンタメ色が強いのとSwitch版がかなり遊び易い仕上がりで楽しめた作品。
概要
『幻影異聞録♯FE(シャープエフイー)』は、アトラスが開発し、任天堂より2015年12月26日に発売されたWii U用ロールプレイングゲーム。
2020年1月17日には、欧米版をベースとして、新規楽曲や新規シナリオ・DLC等を追加した、Switch向けの移植版『幻影異聞録♯FE Encore』が発売された。
コラボの内容について、プロデューサーの高田曰く「どこまで『ファイアーエムブレム』のモチーフを取り入れるべきか悩んだが、オリジナルに準じた作品であればアトラスが手掛ける意味がない為、自社の強みを活かした作品にすべき」との結論に至ったのだという。
実際、当初の企画では『ファイアーエムブレムシリーズ』と同様のシミュレーションロールプレイングゲーム(以下SRPG)とされていたが、アトラスが作る以上はアトラスが得意なRPGにすることになったという。
最初はアトラスからは現代劇のSRPGとして企画を提出したもののその後は二転三転し、山上から「中途半端にFEに寄せるのではなく、チームの得意な分野を前面に出してください」というアドバイスを受け、アトラス側では「この世界観ならRPG」という結論を出し、ジュブナイルRPGとして再提案する。
この際に山上から「現代劇にするならば渋谷に降り立つペガサスナイトの姿が見たい」という意見が出て、この演出は以降本作においてPVなどでも象徴的に扱われている。
また芸能界を舞台にした点については「アトラス的な神話オカルトの解釈を入れるために検討を重ね、『ファイアーエムブレムの英雄達の力を身に宿し戦う』という形で『神降ろし』を組み込んだ結果」と語っている。これはペルソナ使いの身体能力が使用ペルソナに応じて向上・変化する『降魔』に類似する。
あらすじ
舞台は、芸能文化が栄える現代の東京。
芸能界を夢見るが戦う術を持たない若者達と、戦いに生きる一方で自分らしい輝きを失った異界の幻影である『ファイアーエムブレム』の英雄達。
両者が出会い、異世界からの侵略者との戦いに身を投じていく…というストーリーのRPG。
幻影達は「ミラージュ」と呼ばれる、異世界「イドラスフィア」の存在。
人間達が持つ表現力の結晶「パフォーマ」を奪い糧とする為に、こちらの世界へ大挙して押し寄せている。
だが中には強いパフォーマを持つ人間と感応し、力を貸してくれるミラージュもおり、彼らをパートナーとした人間を「ミラージュマスター」と呼ぶ。
ミラージュに対しては通常兵器は一切通用せず、ミラージュの力でしか対処できない為、彼らの力を武器として戦うミラージュマスターは「人類の脅威に対抗しうる者」として扱われている。
芸能は「神降ろし」を起源とする、という事で、ミラージュマスターの実力たる表現力は芸能の才に比例するとされている。つまり、芸能界で活躍する者はそれだけ高いパフォーマの持ち主という訳である。
主人公達は芸能人(とマネージャー)としての腕を磨きつつ、都内各地に現れるイドラスフィアにてミラージュとの戦いに明け暮れることとなる。
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