SYSTEM COLLABO`s GAME #08
2024年10月 他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム 愛及屋烏
幻影異聞録 ♯FE
幻影異聞録♯FE Encore
ファイアーエムブレムシリーズ×アトラス(女神転生・ペルソナ)
Continuation from last page. 8-1 https://no-value.jp/column/86765/
ゲームシステム
3Dで表現された東京都心の街や施設、ダンジョン内にて主人公を操作してイベントをこなす、シンボルエンカウント方式のラウンド制コマンドRPG。
ちなみにスキル名はメガテン系とFE系、サブカル由来のものがそれぞれに使い分けられているといった感じ。
ミラージュマスターの強さは、芸能人としての実力の高さに等しいとされる。
そしてミラージュが起こす騒動や芸能活動で生じた様々な問題を解決する事で獲得した新たな歌や演技といったパフォーマンスを戦闘で披露する事で、敵を攻撃したり味方を回復したりといった事が可能となっている。
ペルソナのコミュ・コープ要素がより芸能界の話に特化したイメージ。
戦闘シーンではマスターとミラージュの入場演出があったり、ステージを取り囲んだミラージュがサイリウムを振っていたりと見世物としての側面も大きいのだが、メインキャスト全員が戦闘不能になるとゲームオーバーとなってしまう。
低難易度なら戦闘開始からやり直せるがペルソナ同様、気は抜けない。
戦闘システムはFEシリーズでおなじみの剣斧槍の三すくみと、特定兵種への特効を採用。
また、弱点を突くとセッションと呼ばれる近年のメガテンシリーズでおなじみの追撃システム(真・女神転生SJのものが近い)が発生し、対応するスキルを持つ仲間が連携攻撃を繰り出す。連携が繋がれば繋がるほどおひねり(ボーナス)を貰える一方、敵に弱点を突かれた味方がボコボコにされてしまう危険もはらんでいる。
更に芸能人としての実力の強さが戦闘力に直結する設定により、戦闘中にCMやバラエティ番組や特撮が始まると、強敵に勝利しやすくなるという他のゲームでは常識を疑う様な状況が多々起こるのも今作独特のシステムである。
なお、ナビ役が壁の向こう側の敵に反応しても温かい目で見守ってほしい。
戦闘システム
本作は芸能を意識した演出が特徴だが、本質はメガテンらしい尖ったバトルシステムとなっている。
セッション
「セッション」は相手の弱点属性に対応した攻撃を当てると発生。 対応するセッションスキルを持った仲間がいると自動的に追撃が決まり、相手に一気に大きなダメージを与える。
追撃に使ったセッションスキルも弱点属性への攻撃なら、更に他のセッションスキルへとつながっていく。
編成が上手ければ、いわゆる「ずっと俺のターン」状態で一方的に相手にダメージを重ねていく。
加えてセッションが決まった瞬間にお金やパフォーマ、グッズなども手に入る。 セッションを利用することで稼ぎ作業も楽になるという訳である。 中にはセッションでないと手に入らないパフォーマもある。
これらは真・女神転生III以降のメガテンシリーズ、中でも『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』の「デビルCO-OP」に似通ったシステムで、敵味方に共通して適用される。
ただし、こちらのメンバーの誰かが弱点属性の攻撃を食らうと、相手のセッションによる追撃が次々と発生してしまう事になる。
デュオアーツ
「デュオアーツ」は、ストーリーが進むと解禁される。 セッション中に偶に表示されるデュオユニットのグラフィックの通りにボタンを入力する事で、セッションの最後に発生する。
仲間二人で組んだデュオユニットが芸能に関わる表現を行ないつつ、相手を攻撃する。大ダメージを与えるものや状態異常にさせるもの、味方の体力を回復させるもの等、効果は様々。
デュオアーツの攻撃にも弱点属性への対応がある為、更にセッションが繋がる事もある。
アドリブパフォーマンス
「アドリブパフォーマンス」も、相手の弱点を突いた際に、稀に発生する。
ライブやヒーローショー、ジュースのCM、果ては食レポ(!?)等、自分が身に着けた芸能演出を持つ特技スキルで相手全体を一気に攻撃する、というもの。
感覚的には『蒼炎』『暁』や『覚醒』等における「奥義スキル」の発動に近い。
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