THRILL SHOCK SUSPENSE #19
2024年11月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
『墓場文庫』開発のADV
和階堂真の事件簿-処刑人の楔
和階堂真の事件簿2-隠し神の森
和階堂真の事件簿3-影法師の足
和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE(1~3+4-指切館の殺人)
都市伝説解体センター
Continuation from last page. 19-1 https://no-value.jp/column/88159/
あらすじ
【エピソード1 -処刑人の楔-】
「連続して起きた、謎の首なし死体の真相は?」
科学捜査がまだ成熟していなかった80年代の日本を舞台に カルト宗教と首なし殺人事件の謎を和階堂警部が解き明かす…
レトロなドット絵とハードボイルドなBGMで描かれる世界。 事件の裏に張り巡らされたトリックを、貴方は見破る事ができるだろうか。
現代なら通用しないが、時代状況的に可能だったトリックや、ゲーム開始時点でプレイヤーが思い込まされていた事実が明らかになった時の『してやられた』感は気持ち良い。
【エピソード2 -隠し神の森-】
「閉ざされた集落で起きる神隠しの真相とは?」
人里離れた集落で起きた神隠し事件に和階堂真が挑む!
【エピソード3 -影法師の足-】
「疑いを向けられたのは意外な人物?」
“容疑者”和階堂に迫る影。 追う側から追われる身となった和階堂は真実に辿り着く事はできるのか…
【エピソード4 -指切館の殺人-】
「嵐で孤立したペンションで起きる怪異の真相とは?」
和階堂が休暇で訪れたペンション・鴨柳荘。
井戸の部屋で幽霊が出るという噂が宿泊客の間で広がり、 いつしか「指切館」と呼ばれるように。
嵐で孤立してしまったペンションで起きた奇怪な事件の謎に和階堂が挑む。
ゲームシステム
操作体系
捜査・探索するエリアは2D横視点で描画されており、そのエリア内で左右に歩き回りつつ、聞き込みや物品の調査を行って手がかりを獲得する。
調査の進展によって新たなエリアへ行けるようになる場合があり、その際は地図メニューから行き先を指定してエリア移動を行う。
おおまかな進行
獲得した手がかりは「MEMO」という形で専用のメニューに保管されていく。
このMEMOは1度に1つだけ「セット」できる。いわば和階堂自身がその手がかりを念頭に置いた状態となり、その状態で聞き込みや調査を行うと新たな選択肢が出現する場合がある。
(手掛かりという名の写真を手に持った状態で聞き込みする様なものである)
セットによる新たな情報の獲得を繰り返し、そのチャプター内で求められる十分な手掛かりが集まると、推理モードに移行する。
推理モード
推理モードは和階堂の精神イメージ的なエリアで行われ、そこで自問自答による事件の振り返りに正解すれば次のチャプターへ進行できる。
要は『神宮寺』等の他の推理ADVでも見られる択一クイズであり、設問に対して適切なMEMOを1つ選ぶ事で正答となる。
分岐やゲームオーバーはない。
MEMO一覧のUI
MEMOのメニューでは、獲得した手掛かりが一覧化され任意にセット出来るが、同時にそのエリアの誰(何)に使えば新たな選択肢が出るか?も一覧内で明示されている。
ヴィジュアル面
画面は全体がほぼ鼠色で塗りつぶされており、黒いドットで背景が簡素に描画されている。
人物や調査対象は白抜きであり、また、どのキャラクターも表情は描かれておらずのっぺらぼうである。
血液は赤く塗られている。このため、画面上には無彩色を中心に概ね3~4色程度しか無いのが視覚的な特徴となっている。
to be next page. 19-3 https://no-value.jp/column/88438/