不安が生産性を下げている
世界幸福度ランキングという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは国際連合の持続可能開発ソリューションネットワークが発行する世界幸福度報告を「人口当たりのGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「 腐敗の認識」の6つの項目を指標に幸せの質を数値化したランキングです。
順位を見てみると1位フィンランド2位デンマーク3位ノルウェー、トップ10のうち半数を北欧諸国が占めています。日本の順位は年々下がっていき2019年現在では58位となっています。北欧諸国と日本の何がこんなにも違う数値が出たのでしょう?
このランキングが正しいのか正しくないのか私には分かりません。幸福とは物質化されず、計測することは極めて困難なことに思うからです。
そして今まで生きてきた歴史も文化も違えば価値観も違う人々を、同一の基準で測ることにデータの正確性を疑問視してしまうのも致し方ないように思うのです。
私も意味のあることなのか?と疑問に思っていた一人です。しかし調べていくうちに1つの仮説が浮かんだのです。 北欧諸国などトップ10に入っている国々は医療費・育児などの社会保障が手厚く、育児や教育にも積極的であることがうかがえます。
そのことから考えて北欧諸国の国々の人々は私たち日本人より不安が少ないのではないか?ということです。
病気にかかり病院に行けばお金がかかります。もし病気になって働けなくなればお金がかかります。子供を育てて、大学に行かせるにはとてもお金がかかります。そこに社会の経済への不安があれば、金銭的な不安は尽きることはないでしょう。
不安だから我武者羅に働いて、節約して、お金を少しでも貯める。しかし安心することはなくその繰り返し。これでは身体も精神もすり減っていくばかりではないでしょうか?どうすれば不安は減っていくのでしょうか?
まず、自分が出来ることから少しずつでもやっていくことだと思います。
1 選挙に行って自分の意見を投票してくる。
自分の現在や将来こうあってほしいと思う政策や考え方の人に投票することが社会を少しずつでも動かす力になっていくのです。「どうせ私の一票くらいで変わらない」ではなく「私の一票が変わる一歩になる」と思えたら素敵ですよね。
それに選挙に行って投票すればいいこともあります。政策や政治家の人の文句を言っても選挙に行って投票してきたからモヤモヤせずにスッキリ言えます。
2 自分が使える社会保障に何があるのかを探し、必要なら申請してくること。
人に助けを求めることは恥ずかしいことではないです。当たり前のことです。
助けは待っていても来てくれません。自分で「助けて!」と叫ばなければ周りの人は何をどうしていいのか分からなくて右往左往してしまいます。
自分が何に困っているか分からない。どこに相談すればいいのか分からない人もいると思います。そんな方のために、それぞれの市区町村には相談窓口が設置されています。是非ご活用ください。
3 自分で不安を肥大化させない
「このまま何も変わらずに年だけ取ったらどうしよう・・・。」「もう何もかも無理だ!終わりだ!」確かにそうかもしれません。しかしそうじゃない場合も多くあります。
不安が大きくなる前に人に相談し、対処していきましょう。そうすれば大きな不安と戦うよりコストが少なく済みます。「人に相談するなんて・・・迷惑をかけてしまう。」自分の手に負えなくなってから人に助けてというよりは迷惑はかかりませんし、罪悪感も少なくて済みます。
適度な不安は必要ですが不必要なほどの不安は減らしていく方がいいと思います。その方がしんどくないと思うからです。
少しずつでも自分が生きやすいように努力をすることは大切だと思います。分からないこと不安なことは人を頼って解決していくことが早道です。
人は一人では生きていけません。みんな誰かに頼って頼られて生きているんです。
皆さんが自分らしく生きる一助になれれば幸いです。