2025年1月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
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探偵の鑑定
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探偵の探偵
概要
『探偵の探偵』は、作家の松岡圭祐の日本の推理小説のシリーズ。
2014年11月に講談社文庫から刊行が開始された。表紙イラストは清原紘。
2015年7月期に、フジテレビ系でテレビドラマ化され、2016年5月より週刊ヤングマガジンで清原紘による漫画が連載された。
全4巻と『万能鑑定士Q』シリーズとのコラボである『探偵の鑑定』全2巻の合計6巻で完結。但し2巻に登場した半グレ集団の『野放図』と、3巻までの真犯人の娘について一部物語は同著者の『高校事変』に引き継がれている。
探偵業者の中でも、探偵を探偵する、対探偵課なる部署に勤務する新人調査員、紗崎玲奈の活躍を描く。
同著者により隔月発売で4年以上続いた『万能鑑定士Q』と同じく、ハイペースの刊行が特徴で第1巻の翌月に第2巻が発売され、3か月後に第3巻が発売される。
殺人事件や自然死が描かれなかった『Qシリーズ』とは異なり、本作はバイオレンスを含むハードボイルドで硬質な描写が特徴となっている。
あらすじ
中堅調査会社スマ・リサーチ社が併設する探偵養成所スマPIスクールに、決して笑わない美少女、紗崎玲奈が入学する。 探偵の全てを知りたい。しかし、探偵にはなりたくないと主張する玲奈に対し、スマ・リサーチ社長の須磨康臣は密かに彼女の背景を探る。
玲奈はストーカー被害により妹の咲良を亡くしており、しかもそのストーカーに咲良の居場所を教えたのが、素性不明の探偵であると知った。
玲奈に復讐の意志がある事に気づいた須磨は玲奈を退学させ様とするが、玲奈は涙ながらに「ほかにいくところがない」と訴える。
須磨は2年に及ぶ本格的な養成と引き換えに、卒業後もまだ探偵になる意志があるのなら、みずからの提案する進路に従ってもらいたいと条件を突きつける。 玲奈は了承し、卒業の後はスマ・リサーチに新設された「対探偵課」に勤務する事になった。
紗崎玲奈
『探偵の探偵』シリーズの主人公。21歳(2015年1月時点)。 黒髪はストレートで長く、小顔に少しばかり吊りあがった大きな瞳と、すっきりと通った鼻すじ。肌は透き通るほどに瑞々しい。 身体はモデルのように細く腕と脚が長い。 化粧は薄く、ほとんどノーメイクに近い。
ドラマ版で紗崎玲奈を演じるのは北川景子。
物憂げな表情と冷ややかな態度、すわった目つきが特徴。 めったに笑わない上、無駄口も叩かない。
静岡県立浜松北高等学校普通科卒業。偏差値70の進学校である。 新体操で国体出場経験がある。
当然、大学に進学するものと思われていたが、妹の咲良に起きた事件から人格が豹変し、高校卒業後ただちにスマPIスクールへの入学を希望した。2年後、スマ・リサーチへ入社。対探偵課勤務となる。
合法・非合法問わず、あらゆる調査手腕に精通する上、手先が器用で、身近な物を巧みに利用し、好機に結び付ける才能を持つ。優しい内面を持ちながら、悪徳探偵に対し手段を択ばない粗暴さを持ち合わせる。この為、普段から生傷や痣が絶えない。 スマPIスクール時代にテコンドー道場に通った様だが、元々の腕力は強くない上、武闘の技能を備えた訳でもなく、ただ躊躇しない攻撃性と機転だけを頼りに大の男に立ち向かう。
松岡圭祐の後年の別シリーズ『高校事変』では、既にスマ・リサーチを退職し、介護施設で勤務している。
探偵の鑑定
あらすじ
偽バーキンの謎の裏には驚愕の秘密が!
『探偵の探偵』紗崎玲奈。 『万能鑑定士Q』の凜田莉子。
2大シリーズ完結・運命の終着点。
美女目当てに大金が舞う秘密交際クラブで、超高級バッグのバーキンをオトリにした連続詐欺事件が発生。
対探偵課探偵・紗崎玲奈は、証拠品のバーキンを鑑定する万能鑑定士・凜田莉子の危機を救う。
バーキン詐欺女の正体とその目的とは?
2大ヒロインが並外れた探偵力と鑑定眼を駆使して立ち向かう。
概要
妹を殺され家族がばらばらになった紗崎玲奈は、これまで暴力も厭わない態度で悪徳探偵をはじめとする敵に相対してきた。
一方、凜田莉子は南の離島で、祖父母と両親に囲まれて人を疑うことなく育ってきた。
人をまず疑ってかかり、力には力で対抗する玲奈。人の善意を疑わない莉子。 異なる二人の立ち位置が産む奇跡のコラボレーション作品。
更に『水鏡推理』の水鏡瑞希、『特等添乗員α』の浅倉絢奈も登場する。
後述
恐らく、日本の小説家で松岡圭祐が最もクロスオーバー作品が多い。 更に改稿という名のアップデートも多い作家かと思われる。
流石にシリーズの刊行数も多いので追いかけるのは大変なのだが、最終稿(完全版)のクラシックシリーズ等であれば、より読み易いのでないだろうか。
END.