映画生活コラム #03-3

2025年1月   日常生活アウトプット系コラム・映画編   愛及屋烏

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) 

Continuation from last page. 03-2 https://no-value.jp/column/96987/

概要・3

劇場版シティーハンター 天使の涙』は2023年9月8日に公開された、『シティーハンター』の劇場版アニメーション作品の第5作目である。

原作漫画にのみ登場していた、冴羽獠の過去を知る人物『海原神』がアニメ版に初登場し、物語の最重要キーマンとなる。

主なストーリーとしては、原作において登場する重要なキーアイテムであった『エンジェルダスト』を「天使の涙」として副題に使用し、公式サイトの『INTRODUCTION』でも「『シティーハンター』は遂に最終章〈ファイナルチャプター〉へ!」と記載されており、本作でアニメ版としてのクライマックスの始まりを描く事が示唆されている。

原作漫画でのストーリーを原案にして、一部のキャラを新造し、時代設定を現代へと再構築した、完全なアニメオリジナルストーリーとなっており、前作同様に『キャッツ・アイ』のメンバーも重要な役割で登場する。

オープニングはTM NETWORKの新曲『Whatever Comes』が採用された。

また、今回の映画でTM NETWORKは劇中に流れる挿入歌を多数担当している。

エンディング曲には、『シティーハンター』のED曲として、最早御馴染みの『Get Wild』が今回も使用される。

あらすじ・2

新宿を拠点に様々な依頼を受ける、裏社会・ナンバーワンの実力を持つ、始末屋(スイーパー)……通称『シティーハンター』の冴羽獠は、動画制作を仕事とする美女・アンジーからの「逃げた猫探し」という依頼を受ける。

獠はアンジーの美貌に、パートナーの槇村香は高額の報酬に胸を躍らせる。                                     その一方、警視庁の野上冴子海坊主とパートナーの美樹の協力を得て、バイオ企業・ゾルティック社の発明について捜査をしていた。

その発明とは『Angel Dust Mod.』、通称『ADM(アダム)』。

それは、CH・冴羽獠の相棒であり、香の兄でもある槇村秀幸を死に追いやった、国内最大の犯罪組織である『赤いペガサス』をも裏で操っていた謎の上位組織の依頼で作られた、戦場の兵士を超人化し圧倒的な戦果を齎す、闇のナノマシン・テクノロジー『エンジェルダスト』の最新型であった。

猫探しに奔走する中、アンジーの命が狙われる。

依頼の真意を語ろうとしないアンジーは動画に映る獠を見つめ、ひとり呟く。

「これがあなたの『最高傑作』なのですか?」

『ADM』を求めて現れる暗殺者たち。

壮絶な戦いに巻き込まれていく獠たちを遠く見つめる男。

それは獠の育ての親・海原神───。

宿命の対決が、始まる!

TV版では描写出来なかった話

過去のTVアニメ版では、今作メインの海原神どころか『ユニオン・テオーペ』という組織名すら登場しておらず、CHの相棒だった槇村秀幸を殺す役回りは『赤いペガサス』という組織に雇われた殺し屋・ジェネラル(モデルは原作漫画に登場するユニオン親衛隊の将軍)になっていた。

これは「子供が観る時間帯のテレビアニメで麻薬に侵された狂人を扱うのは良くない」と思った、こだま兼嗣総監督の自主規制であった。                                                                                                                                                                          しかし、原作者の北条司氏との会話で海原の名前を度々言及しており、「もし『新宿PRIVATE EYES』の次回作があったら、海原の登場と獠の過去に触れなければいけないと思い、劇場版であればそれが可能」だと判断された。

この為、テレビアニメ版では海原神との対決は描かれておらず、今回の劇場版でその導入部が描かれる運びになった。

それに伴い『赤いペガサス』は『ユニオン・テオーペ』の下部組織という設定になっている。

エンジェルダスト

かつて、中米の戦場で少年兵だった冴羽獠を蝕み、獠と交戦した政府軍の海坊主の光と小隊の仲間を奪い、香の兄・槇村秀幸を死に追いやる原因となった、最悪の『違法薬物・PCP or ナノマシン兵器』

人間に投与する事で体内のヘモグロビンと結合して体組織を強化。                             身体能力を高め、無敵の超人兵士へと変貌させてしまう。

投与によって得られる効果は原作とほぼ同じ設定だが、やはり麻薬を全年齢向けアニメで描写するのは良くないと思ったのか、エンジェルダストの設定はナノマシンに変更された。

後述

新宿PEは現代に甦ったCHの最大公約数的な映画。                                対して、天使の涙はこれまで避けられたCHのある意味での本筋の映画である。

『ルパン三世VSキャッツ・アイ』に獠がカメオ出演していた縁もあって、今作にはルパン三世と次元のコンビがゲスト出演する。

その他にも、画像のみだが前作映画『新宿PRIVATE EYES』のヒロインである進藤亜衣や『うちのタマ知りませんか?』のタマが登場している。

ルパンと繋がる=コナンと繋がる、という事でもあるので、監督繋がりも含め、将来的にはコラボの機会があるかも知れない。

END.

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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