SUCCESS NET NOVEL #04
2025年1月 なろう等のネット小説で諸々成功した作品 愛及屋烏
スーパーカブ
Continuation from last page. 04-1 https://no-value.jp/column/72540/
小熊
概要
トネ・コーケンの小説『スーパーカブ』の主人公。アニメ版の声優は夜道雪。
山梨県北杜市に暮らす高校2年生で、天涯孤独で両親も友達も趣味も何もない女子生徒。
「小熊(こぐま)」は下の名前で、苗字は作中で明かされていないが、初見では読めない難しい苗字である事は記述されている。
アニメでは7話で礼子が口にするまで個人名で呼ばれた事が一度もなかった。 (主人公なのに)。
少々、女性らしくない名前になっているがきちんと由来があり、本作品のテーマでもあるスーパーカブのカブ(Cub)は熊などの「猛獣の子供」も意味している。 つまり小熊=カブという意味で、作品に沿った名前が付けられている事になる。
おかっぱ頭にうっすらリンゴ色のほっぺ、美少女と言うには小さく、野暮ったい目をしており、田舎の女学生という印象しかない外見をしている。 (但し、幼少期は東京育ちなので、山梨からすれば都会っ子である)。
体形は中肉で、特定の一部に関しては漫画では貧相に描かれているが、原作の博イラストだと普通ぐらいの場合もある。
作中ではおかっぱ頭とされているが、カブの整備時や風呂上がりの時などは2つに縛っている髪型も確認されている。基本面倒くさがりなうえ、カブに乗ってからも邪魔になることからあまり伸ばしたがらず、漫画では椎に切ってもらっている(最初礼子が切り始めたが、散々な仕上がりになり椎が仕上げた)。
生い立ち・性格
父を幼い頃に事故で亡くす。 以後、母との2人暮らしをしていたが、高校入学時に母がお役御免、とばかりに置手紙を残して失踪。(両親の結婚が駆け落ち同然だった為、元から疎遠であったが)祖父母も既に亡く、天涯孤独の身の上ながら、奨学金を借りる事で何とか高校に通う。
原作小説では当初「中学校まで東京で育ち、高校進学を機に北杜市内の建売住宅に移住したが、母の失踪後女性限定単身者向けアパート(ワンルーム)に転居」という設定であったが、のちに「埼玉県南部に生まれ、幼少期に北杜市に移住し集合住宅に住んでいる」という設定に変更されている。
漫画版では「Bye」の一筆を残した置き手紙を残していったが、アニメ版では母の失踪までの具体的な経緯は描写がなく、住んでいる集合住宅も世帯向けの間取り(2DK)の、世帯数も多いものになっている。
昔から人への執着を抱かず、母とも会話の少ない少女だった。
内面ではかなりふてぶてしく、たくましい性格であるが、元々の家庭環境が良く無かった事に加え、母親が失踪した事もあり表には出さず、簡単な料理が出来るのに弁当のおかずをレトルト食品で済ませ、更に昼食時も学校備品の電子レンジの列に並ぼうとせず、レトルトを冷えたまま、持ってきた米飯にかけて食べる程の面倒くさがり屋であった。
一方で金銭感覚はかなりシビアで、カブ関連の買い物も値段を見て葛藤したり、諦めたりする事も多い。
カブを入手し、人との交流や自分で整備をしていくうちに隠れていた内面が次第に表に出てくるようになる。
気を遣わなくても寄ってくる礼子相手以外には口に出す事は少ないが地の文では結構口が悪く、また馬鹿にされたり、信用のできない人に対しては攻撃的(状況によっては暴力的)な態度になる。
更にテンションが高揚すると2人乗り(自動二輪でも免許取得後1年未満は禁止)や自動車専用道路の走行(125cc未満は走行不可)等、道路交通法上問題のある行動をする事がある。
アニメの第1話冒頭で、自転車に乗った小熊が一時停止無視で交差点を駆け抜けるシーンがあり、少々の議論になったが、実はこの描写は小熊の変化を表現する為の伏線であり、カブに乗ってからは同じ交差点で一時停止をした上で、左右確認をするシーンになる等、これまでの面倒くさがり屋がなくなるという変化を表現する事で伏線回収している。
ホンダ・AA01スーパーカブ50スタンダード
高校2年の6月。 小熊が自転車で通学途中、原付バイクにあっさり抜かれたのを契機に中古バイク店を訪れ、このバイクに出会う。「人を3人死なせている」という曰くつきの中古バイクであったが、1万円で購入した。
小熊の生活と人間関係を大きく変えた存在である。 キャブレター式の最終型で、2002年から2007年の間に製造されたものである。 当初の排気量は49cc、購入時点の累計走行距離は500km強という「曰く」以外は上物。
高校2年の9月に、50㏄原付の法的な不自由から脱却する為、礼子の助言を得て、エンジンのブロック修正を行なった。それにより排気量52㏄の原付二種となっている。
ちなみに値引きの理由の「人を3人死なせている」というのは前の所有者であった3人が、それぞれ諸般の理由で手放した事が脚色された為で、実際はカブが原因で死亡した所有者は1人もいない。
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