【manaby creators仙台】ボッチャ大会(仙台市長杯予選)に参加しました

2月5日(日)に行われた仙台市障害スポーツ協会主催のボッチャ大会「仙台市長杯若林区予選」に参加してきました。

結果は1勝1分1敗で惜しくも予選敗退となりましたが、参加したクルーさんたちからは「参加できてよかった。いい経験になった。」との声が。今回はそんなボッチャ大会の模様をお届けします。

ボッチャは白球(ジャックボール)に自分たちのボールをどれだけ近づけられるかを競う競技。障害の有無や老若男女を問わず楽しめるスポーツとあって、近年人気が高まっていますね。

「仙台市長杯」は、2020東京パラリンピックで杉村英孝選手が金メダルを獲得したことを記念して開催されることになったボッチャの大会です。参加する全16チームが4つのリーグに分かれて総当たり戦(各3試合)を行い、各1位のチームが決勝トーナメントを戦う形式で行われます。

たまたまスタッフさんが「仙台市長杯」の告知をネットで見かけて、クルーさんに参加者を募ったところ、5名の定員がすぐに埋まってしまいました。経験者や大会に出場経験のある人もいて、ボッチャへの関心は高かったようですね。

こうして1月中旬には大会への参加が決まり、さっそくスタッフさんがボッチャで使うボールなどを借りてきてくださいました。とはいえ、すぐに練習が始まったわけではありません。はじめのうちは自然発生的になんとなく2、3人で遊んでみるという感じでした。

しかし日を追うごとに練習は本格的になっていき、気づけば4~5人がほぼ毎日、昼休みの30分ほどを練習にあてる…という雰囲気になっていたのです。「今からボッチャの練習します。」という声がクルーさんから上がるようになったのも印象的でしたね。

最終的には「こういう状況になったらこうする」とか「投げる順番はこうする」といったことまで話しあうことができました。そして「勝っても負けても楽しんでこよう!」という雰囲気で最後の練習を終えたのでした。

そして本番の日。若林区予選が行われる荒町市民センターへ向かいます。朝10時の受付時刻にホールに着くと、そこにはすでにたくさんの参加者の姿が。親子連れ、小学生の子どもたち、おそろいのユニフォームを着た高齢者の方々、車いすの方など、多彩な人たちが集まっていました。どのチームも強そうです。

かんたんな開会式の後、10分程度練習の時間が与えられました。投球してみて、練習で使っていたボールより転がりにくいことや、コートが思ったより狭いこと(ハーフコートなので縦5×横3m)をメンバー間で確認。人が多かったのでにぎやかな雰囲気でしたが、ルールの説明などを聴いているうちに、本番へ向けて少しずつ緊張感も出てきました。

そしていよいよ本番!各リーグに分かれてそれぞれ4チームが総当たりで戦うリーグ戦がスタートです。Aリーグは、私たちの他は親子連れや小学生のチームでした。子どもとはいえ投球練習を見た限りではかなり上手そう…。手も足も出なかったらどうしよう、と不安な気持ちが頭をよぎります。

しかし、私たちもかなり練習してきたので、それを信じて前向きに行くしかありません。全体的に力みが見られたので「力を抜いて、リラックスしていきましょう」という声掛けもしていました。

初戦の相手は親子連れチーム。「よろしくお願いします」のあいさつの後、ゲームスタートです。ゲームは3人対3人で2ラウンド制。1人につき2球ずつ投げ合います。引き分けもありますが、ここは勝って勢いをつけたいところ。

1ラウンド目はお互い緊張からかミスも多く、私たちが1ポイント先取に成功。2ラウンド目は少し相手も慣れてきたようでしたが、結果は私たちが2ポイント獲得。終わってみれば3-0で勝利を飾ることができました。終わった瞬間、ガッツポーズをするクルーさんもいて、うれしい初勝利となりました。投げる順番をあらかじめ決めておいたことも、スムーズな試合展開に持ち込めた要因なのかなと思います。

2戦目は小学生チームが相手です。私たちはメンバーを入れ替えて臨みました。ここは1ラウンド目は1ポイント獲得することができましたが、つづく2ラウンド目でなかなかいい投球ができず完全に相手ペース。これは大敗もありうるかも…そう思った時、相手チームに失投があり、流れが一気に変わります。

このように最後までどうなるかわからないのがボッチャの醍醐味。これはもしかしたら大逆転もあるかもという状況でしたが、相手のラストショットがすばらしく、ほんの数ミリの差で相手チーム1ポイント。トータルで1-1の引き分けとなり、勝ち点1にとどまりました。

最終戦3戦目。この試合も別の小学生チームとの対戦です。この時点で1勝1分の私たちは、この試合に勝てれば決勝トーナメント進出が決まります。そのような状況なのでプレッシャーも大きかったかもしれません。1ラウンド目は1点をとれたものの、2ラウンド目は2点を取られてしまい、まさかの逆転負け。1勝1分1敗のリーグ2位が確定し、惜しくも決勝トーナメント進出は逃しました。それでも戦前の予想から考えれば、大健闘の2位といえるのではないでしょうか。

その後知ったことですが、リーグ1位になったのは初戦で下した親子連れチーム。しかも彼らは決勝トーナメントを勝ち上がり、なんと準優勝していたのです。つまり、私たちは準優勝チームを負かしていたことに。これは少し胸を張ってもいいのではないでしょうか?準優勝の親子さん、3月の市長杯本戦でもがんばってくださいね!

「楽しかった。また大会があれば参加してみたい」参加賞のお茶をもらいながら、あるクルーさんはこうおっしゃっていました。今後もこのような機会があればいいですね。

練習などを通じて、普段あまり話さない人ともコミュニケーションする機会が持てました。これは日頃の作業や、その先の就労へ向けても大きなプラスになるのではないでしょうか。なにより仲間とともに1勝を上げることができた、という経験は間違いなくクルーさんの自信につながったはずです。有意義な休日のひと時を過ごすことができて本当によかったです。

以上、ボッチャ大会の模様をレポートさせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。

クルーさんの作品はこちらからご覧いただけます。ぜひご覧になってみてくださいね。

  • 24
  • 8
  • 12

novalue

novalue は、「一人ひとりが自分らしく働ける社会」の実現を目指す、 manaby が運営するメディアサイトです。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内