天気の変化により、体調に影響が出ることはよく知られています。
影響が出る気象の要素としては、気圧・温度・湿度・日照時間・降水量・雷・風といったものがあります。こうしたものから悪影響を受けるものが「気象病」と呼ばれています。
今回は、そうしたものから天気が悪くなる、つまり気圧が低くなるときに発生する天気痛とも呼ばれる現象について掘り下げます。
天気痛はなぜ起こる
天気痛は、主に気圧変化によって体内の水分バランスが乱れることで発生します。
水分が必要以上に増えてしまうのです。体内に余分な水分が溜まることは、血管拡張や自律神経の乱れの原因となります。
脳内の血管が拡張すると周りの神経を圧迫し炎症を起こすことで頭痛が発生します。血管拡張による神経圧迫で起こる頭痛と気圧の低下が内耳で知覚され、自律神経が乱れることでだるさやめまいが起こります。
こうした天気痛に悩む人は3割を超えているといわれています。
しかし、睡眠をとっただけでは十分な効果を感じられないとしている人も多くいます。
そこで、少しでも天気痛を和らげる方法を紹介します。
天気痛を和らげる方法
先ほど触れたように、天気痛は自律神経と深くかかわっています。
そこで、自律神経を整えるために耳マッサージをすることが良いようです。耳、とりわけ内耳は気圧の影響を受けやすいためマッサージすることで痛みを和らげることができます。
マッサージ
(1)耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
(2)耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
(3)耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
(4)耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くように5回ゆっくり回す
といった方法でのマッサージがおすすめです。
自律神経を整える
また、天気痛は自律神経の不調により起こるものなので、日常のストレスを和らげる工夫をすることも大切です。
ゆっくりお風呂に入る、適度に運動をとる、早寝早起きをするといった方法で生活リズムを整えることは自律神経を保つうえで役に立つとされています。
まとめ
今回は、天気の変化が体調にもたらす関係、とりわけ天気痛を紹介しました。
非常によくある症状ですし、精神の状態が悪いから起きるとは限らないことも解明されています。
それでも、ストレスを軽減させることは天気痛を和らげる上で役に立ちます。
マッサージやストレス発散で、上手に天気痛に対応していきたいですね。