「癖」と「習慣」。
辞書を開くと、この二つの言葉は意味が似ていることがわかります。
そして、意味の重ならない部分もみえてきます。
二つの言葉が使われる場面を想定して、言葉の使い分けを考えましょう。
意識的かどうか
「癖」は、意識的かどうかという点からみていくと、意識的ではないもの、無意識のうちに発現してしまうものといえそうです。
頭を搔いてしまうといったものや、ポニーテールの女性を目で追いかけてしまうといったものが代表です。
「習慣」は、意識的かどうかという点からみていくと、意識的であるもの、ルーティーンとして行っているものといえそうです。
毎日マスクを着用するといったものや、お風呂上りにスポーツドリンクを飲むといったものが代表です。
悪い性質も
どちらも、良い性質のものばかりでなく、悪い性質があるものを含みます。
悪癖、悪習慣というものになります。
この二つは意味が似通ってきます。
答えたくないことを聞かれた時に噓をつき続けるのは悪癖であり、悪習慣でもあります。
意識的に誠実であるように努めれば、これは良い習慣に生まれ変わります。
うっかり薬を飲み忘れることが多いことも悪癖、悪習慣といえます。
これも、意識的に食後すぐに飲むといったルーティーンとして服用するようにすれば、良い習慣になります。
習慣づける、癖にするということ
そして、意識的に何かを習慣づける、癖にするということは、おおむねよい習慣を続けるということを意味します。
意識的によくないことを習慣にするのは、ただのヘソ曲がりだといえます。
悪い癖や習慣を意識的に断ち切ることが、よい癖や習慣につながります。
よい習慣や癖で生活のサイクルを作ることが、QOLの向上につながります。
自己肯定感も高まりますし、周りから受ける評価も上がりやすくなります。
まとめ
癖や習慣というものは、身に付いたら変えることが出来ないものではありません。
いきすぎた癖や習慣は病気のような扱いを受けることもありますが、変えることが出来るものでもあります。
病気ではないと考えると、よいものに変えるチャンスはあると思えてきませんか。
ぜひ、よい癖や習慣を新たに身につけていきましょう。悪い癖や習慣は上書きしていきましょう。