
1〜2月に横浜そごうで開催されていた「手塚治虫 ブラック・ジャック展」に行った。「ブラックジャック」の原作漫画の展覧会。
横浜駅は通所で立ち寄るため、通所中の間はそごう美術館で開催されている展覧会をチェックしてみようかと思ったわけである。
ブラックジャックの原作に関しては小学校の図書室や最寄図書館の蔵書にあったため断片的に読んでいる程度だけども、メインキャラや大まかなテーマに関しては理解している。好きな話は「ハローCQ」。
入場して最初の方に手塚さんの生前のインタビュー動画が流れているブースがあった。印象的だった所として。手塚さんは「虫プロダクション」というアニメ制作会社を立ち上げていたが、一度倒産している。当時の記事が新聞に載っていたのがまず驚きで、日本でアニメの放送が開始されてあまり経たない頃に、それなりにキャリアがあった上で倒産したアニメ制作会社は珍しいだろうと思ったからだ。
(※今は引き継いで別の方が経営している同名の法人があるはずだが、支払いの滞りがあったり休眠状態にあるとは聞いている…)
展覧会の売りとしては生原稿の展示。画展とはちょっと違うかも。ゆえに生原稿のブースは撮影禁止となっている。手塚さんはあまりスクリーントーンを使用しない主義だったようで、書き込みやホワイト(修正液)の跡がまさに手描き!という感じで感激だった。また、アナログ作画って大変だったな〜と、まだデジタルで漫画を描く環境がなかった頃に画材を買って描いていたことを思い出した。写植の指定や修正跡を見ることは楽しいということで、生原稿・原画の展示は漫画家やイラストレーターの画展をやるならもっとやって欲しい。
そして、展示されている作品の数が半端ない。エピソードによっては一話分丸々読めたりする。自分は障害者控除を利用し無料で入ったが、本来の入場料である1600円でも十分元が取れると思う。
物販は予算が足りず何も買わなかったが、原作の単行本版が売られていることに驚いた。しかし読みたくなる人は結構多いだろうな… 個人的にはメモ帳が欲しかったかも。