
私はトレンド性が低いフィクション作品が好きだ。刊行されてある程度経ったロングセラーの本や自分が小学生の頃に放送されていたアニメなどが一例だろうか。
私は昔から古い作品を好む人間だった。中学生の時に初めて熱狂したアニメは自分が幼稚園児の頃に放送していた作品であった。作品自体は当時の記憶が無かったが、その作品にハマって以降夢中になるアニメの過半数はそのくらいの年代のものだったと思う。当時から薄々感じていたが、完結した作品を一気に読む/観る方が性に合っているということだろう。
本に関しては経済的理由で新刊をあまり読まないということもあるが、新刊棚から消えてしまえばメディア化がない限りはトレンドではないと思っている。先述の理由から、自分のペースで楽しむことができる良い媒体だと思う。
私はアニメは好きだが、ネットミームには苦手とするものが結構ある。それについていけないと思った時、自分はトレンドを追う人間ではないと気づいた。小説はミーム化しにくい傾向があるが、小説の方が自分のペースで楽しめる理由はそこだと思う。比較的ミーム化しやすいアニメについても、ミーム化しにくいような古い世代でマイナー気味のものを好む理由はそこにもあるかもしれない。
自分はフィクションは自分のために観たい/読みたい派だ。一時期は付き合いで色々観ていたが、どうも合わなかった。最近はタイムラインで見かけたからという理由で観ることはあまりない。観たとしても気に入らなければ遠慮なく視聴を打ち切る。
そういうフィクションとの付き合い方が一番楽だとも思っているというか、せめてネット外のインプットに関しては孤独でいたい=誰かの意見と距離を取りたいと思っている。
フィクションに関しては、最近感想ノートをつけはじめたがSNSデトックスの一環であると同時に、自分の素直な感情に向き合うという理由でもある。トレンド性の高い作品で感情が湧き出た時はこの感想ノートかNotionのデータベースに記録するようにしている。