身近にある青空文庫

青空文庫という著作権が失効した文学作品をテキストやHTMLデータで所蔵しているサイトがある。

添付写真はとある同人誌印刷会社のサンプルである。確か2024年秋に同人誌即売会に参加したときに、ついでと貰ってきたものだ。

この本の本文は印刷見本だが、文字の印刷見本として著作権が失効した文学作品の文章が利用されている。青空文庫のファイルからコピーしたかまでは不明だが、青空文庫に蔵書がある作品だった。

印刷会社の印刷見本やブログスクリプトの動作サンプルなどでは、ある程度長文で普遍性のある日本語文章が必要になることが多い。短文のコピペでもいいが、見栄えが悪いという理由だろう。

青空文庫にある作品は著作権が失効した書籍から転記されているため、こういう「何かの動作・印刷サンプル用に文章らしい文章が欲しい」という時にうってつけなわけである。

青空文庫の本来の目的は、おそらく著作権が失効した書籍を無料で読める環境を提供することだと思われるが、こういう利用方法もあるようだ。個人的用途で童話を基にした絵本を作る場合に、本文をコピペして使えるかも?と考えてみたりする。誰かに見せるのはちょっと怖いから着手できないでいるけど。(※青空文庫の蔵書を底本にして挿絵を付け、流通を限定して書籍化し販売する事例はある模様)

この記事を書くために青空文庫の活用方法を調べたみたが、別のサイトで子供向けの短編タイトルをまとめているサイトを発見した。私はパソコンで長文を読むことがあまり得意ではないため、短編だけ読むという手もある模様。長編を読むための環境はまだ整ってない…パソコンでもフリーソフトのリーダーがある模様。それまではスマホのリーダーアプリで読もうと思う。

ところで、青空文庫の運営はボランティアや寄付などで行われているらしい。言われてみればサイトのURLにあるセカンドレベルドメインが「gr.jp」だった。(※任意団体を指す。青空文庫は数人のサーバー管理者と底本からの転記などを行うボランティアで構成されている、非営利の任意団体ということだろうか)

あれだけの大量の蔵書を転記している方が沢山いるんだなと考えると感慨深くなる。

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普段は別名義の個人サイトで二次創作やっているような、いにしえのオタクです。ここは一次創作と雑記置き場です。

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