1人暮らしをしていると、ほぼ家で自分で作って食べなくなるものがある。カレーとハンバーグだ。どうしても一人分が作りずらく、冷凍しても私の場合もう一度食べることは絶対にない。なぜかは分からないが、冷凍庫で、永遠に眠ってしまう。カレーは割高だが、インスタントのものを食べる。大阪人は、カレーライスの次の日は、カレーうどんを食べる、とテレビ番組で言っていたが、私はこの人生で一度も次の日にカレーうどんを食べたことがない。ハンバーグは、お弁当などを作らないので、小さいハンバーグも作らないし、正直一回食べたら、当分食べたいと思わない。
あと、料理が苦手な人間にとって、絶対手作りしないであろう料理に餃子が入るのではないだろうか。皮から包むなんてもってのほか、水も油も使わないでフライパンで作れるという手間を一切省いてくれている冷凍食品でさえ、大きな手間だ。レンジで作ると、水餃子みたいになってしまうので、私は、焼き餃子は、外でしか食べない。
あと、そうめんだが、真夏の暑い日に鍋で茹でて、薬味のネギやみょうがを用意して、そうめんの上に、卵やきゅうりにトマトなどを乗せることを考えたら食べる気持ちがなくなる。それに意外とボリュームがない。
手間がかかるものは、作らない、いや作れない。ゴーヤチャンプルーを作る時も、ゴーヤを2,3時間水にさらして苦みをとったり、マイタケも灰汁が凄くでるので、いったん茹でて料理に使わないといけないので、それを知ってから食べなくなった。
そうめんは食べないが、スーパーで茹でうどんを買ってきたりしたら、めんつゆを使うが、4倍濃縮とかは水で薄めないといけないので、めんつゆは、ストレートを買う。うどんは水にさらしながらほぐしたら、食べられる。
私が、一人暮らしを初めて、一度も使わないできたものは、大きなボールやそれに入るざる、ボウル型の耐熱ガラス、サラダトングなどである。気が付いている方もいるだろうが、生野菜のサラダを作っていない。生野菜のサラダを一人分作るのも大きな手間だ。作るなら2,3回分作るしかないが、腐らないうちに毎食毎食食べないといけない。お肉をこねるボウル型耐熱ガラスは、ハンバーグを作るのに使うつもりで買ったが、作っていない。ロールキャベツとかピーマンの肉詰めとか考えれば色々ひき肉を使えたのだが、なんせ料理が好きではないので、作る気がしない。それと、なぜか捨てられないのが、ごますりや、包丁研ぎだ。包丁を使う頻度が少なかったせいか、包丁研ぎの出番はこれまでなかった。ゴマすりは、ゴマを食べないので、ゴマすりとしては使わず、茹でたじゃがいもをすりつぶすのに何回か使った。(ポテトサラダを作るために使った)
私は、自分がしたことのないことを始める時、つい形から入ってしまう。布巾はどこから探してきたのか、デンマーク製のものを買ったり、鍋などは当然ティファールを買い、台所だけ見たら料理しているように見えるだろう。軽量カップも計量スプーンも置いてあるのだから。
6年前まで朝、テレビでやっていた人気コーナー「モコズキッチン」を毎朝観ていたが、一度もそれを作りたいと思った料理はなかった。キューピーの3分クッキングもなぜか見てしまうが(放送時間7分)、作る気になったことはない。
そんな私が今までで、一番作ってきたのは、雑炊だと思う。何年間も朝ご飯に雑炊というものにはまって食べていた。入れるものは、玉ねぎとピーマンに卵だ。味付けは、うどんスープの素だ。洗いものも少ないし、短い時間で作れるので、夏でも食べていた。そして、玉ねぎはまるまる1個刻んで入れていたので、ボリューム満点でおなかいっぱいになって満足できた。
世の中の大体の人は、朝仕事に出かけ夕方以降に帰宅する。帰宅したらくたくたで、夕飯を作る気になんてならないだろう。ただ、お米だけは、炊飯器のタイマーを使ってちょうど食べる時間に炊いたり、保温する時間が長くてもご飯が美味しい炊飯器を買ってはいかがか。
あと、みりんと料理酒があったら、豚肉の生姜焼きやきんぴらを作ったりできる。きんぴらもささがきした冷凍ごぼうが売っている。私は個人的には、レンコンのきんぴらが好きでそれは、ちょくちょく作っている。(レンコンの薄切りの冷凍は売っていない)人間出来る手間とできない手間や練習があるので、無理することはない。夕方のスーパーの値下げされたお惣菜を買ったりしても全然いい。
お酒が好きな方は、何故か酒の肴だけは作れてしまう方もいるが、私は、お酒のために料理をすることはない。。
料理を作るのが苦手、好きでない方は一言で言うと経験がないので、料理が好きな方や得意な方みたいに、作り終えるまでにかたずけも終えることができず、次また作ろうと思えないんだと思う。料理は、食器や料理に使う道具を洗いしまうまでが料理だと思うが、このハードルは高い。あと、作ってあげたい人がいたり、キッチンが、アイランドキッチンなんかになったら、自然と料理をしたくなると思う。私も、実家が建て直された時、キッチンがシステムキッチンになり、父がいたので頻繁に台所に立っていた。
だが、料理が下手なので、キャベツの塩もみをして置いておいて、しんなりしてきたと思ってほっととしたら、塩だらけのキャベツを洗わず、、出来上がりがしょっぱくて食べられなかったり(コールスローサラダを作ろうとしていた)、ハンバーグを作る時にパン粉を入れ忘れ、成型したハンバーグが崩れてしまったこともある。
今では、栄養を考えた宅配弁当などもあるし、割高になるかもしれないが、まとめて届けられるので(大きな冷凍庫が必要になる場合もあるが)、いつでも食べられる。ダイエットしている方や内臓疾患を持っている方には、便利で、何より手間が省ける。料理を作るパワーがなければ、栄養が偏ったり、痩せなくてもいいのに痩せてしまうこともある。食欲は元気の源である。料理が苦手な方は、どんどん手間を省いて美味しいごはんを食べよう。手間をかけないことに、後ろめたさを感じることはない。手間をかけないことに価値を見出していこう。
