
海で魚と闘う老人の壮大な物語。短編ながら男くさく、濃厚(女性キャラはほとんど出てこない!)
冒頭で老人サンチャゴを慕う少年マノーリンが出てくるわけだが、二人のやりとりがとても微笑ましい。サンチャゴは自分の漁にはマノーリンを同行させなかったため、マノーリンは最初と最後しか出てこないわけだが、マノーリンの存在感は強い。おそらくサンチャゴを深く理解しているのはマノーリンだけなんだろうなあと思った。
サンチャゴは漁でかなり無茶をして、かなりボロボロになった状態でマノーリンの元に帰ってくるだけだけど、思った以上に命がけで漁をする話だった。サンチャゴが老人というのもあるけど、いかにも死にそうな感じのキャラクターだったので。一人で漁に行って魚と闘うとか死亡フラグなのでは?
サンチャゴが魚と闘う様子が頭に鮮明に浮かんでくるような迫力のある描写だった。サンチャゴの負傷とかリアルだったな。1952年の出版だからか、サンチャゴが船でラジオを聴く様子も出てくる。一人でラジオを聴きながら漁をするのか…。
結局物語が完結した時点でサンチャゴは生きているわけだが(但し負傷したため、その後死んでいるかもしれない)、死んでいたらそれはそれでマノーリンが救われないのかな…と。
面白かった。本編は120P弱くらいなので気軽に読めるよ!
