珍しく実用書。
大まかなテーマとしては、客観的思考とラベリングの徹底を書いたものである。どういう理屈で悪い考え(この本で言う反応や妄想)が悪いのか、改善するとなぜ良いかが書かれている。
なぜ「反応」や「妄想」がいけないかといえば、それは想像(思い込み)でしかないから。人と比較することもその一つである。なぜなら他人には他人の強み、自分には自分の強みがあるからで、それをおざなりにすると本来したかったことから外れる懸念があるから、という。
自分を受け入れることは大事で、「自分」には何ができるかを考え、コンプレックスを自覚し、自覚したらラベリングを行い、今後心乱されないように自分に暗示をかける。ラベリングはとくに大事であり、自分がどうして心を乱されているかを理解できると楽になるし、物事をフラットに見ることができる。 この本に出てくる「自分を肯定する」も、「妄想」から逃れるためのラベルを貼ると捉えるのがいいかなと感じた。また、他人を理解することも大事であり、他人のがんばりを受け入れ、苦労しているのは自分だけだと思わない。
この本の「判断」は「主観」のことだと思われる。「事実」とは逆であるが、思考の基準を「事実」「客観」とするべきということだ。
日常において、プラス思考になる材料はどんどん取り入れて良い。部屋のインテリアを好みのものにしたり、仕事道具を使いやすいものにする、など。仕事のやり方もできればやりやすい方で行った方がよいということ。
余談。この本の妄想の定義は「とらわれの心によって真実ではないものを真実と誤って考えること(Weblio辞書)」だと思われるが、わたしは二次創作界隈の用語(原作にはない捏造設定のニュアンス)として認識していたため最後まで慣れることができなかった。「思い込み」の方がピンと来るかな。
