葉蔵=太宰ということを考慮すると、太宰の人生はハードモードだということだ。最終的に精神病院みたいなところに入れられてしまうという衝撃的な展開で、その直前に葉蔵は薬物中毒に陥っていたので無理もない。
葉蔵は少々ミソジニー的な面がある。女の扱いが雑すぎる。これも太宰氏の感性込みなのかが気になってたまらない…。時代的なもので当時だったら男性作家作品だと、このくらいは普通なんだろうか?
脚注を読むと横文字が多く、それらは政治や医学の文脈で語られることが多いため、太宰はなんだかんだで頭が良かったんだろうと思う。人格的には問題ありだっただろうけど、知識に相応する文章を書けるってことは大きかったように思える。
後書の後に太宰の実娘の寄稿があるが、顔を合わせないまま父親を亡くした娘にとっても太宰は理解し難い人間なんだろうと思う。娘さんは人間失格をある程度成長してから読んだらしいが、こんなもん小学生に読ませたらトラウマものでしょう。それも実の娘に…。
(発行が00年代後半であるため)集英社文庫版は小畑健が表紙であるが、DEATH NOTEの八神月は葉蔵みたいなキャラなんだろうか…
