ある時仕事帰りにアーケード街を歩いていたら、露店をやっている人がいた。
その露店は、色々な言葉を筆一本で仕上げる商売をしているようだった。
そこで僕は立ち止まり、どのような作品があるか見ていた。
「いらっしゃいませ」
色々な作品があったが、もしかしたらオリジナルも書いてもらえるかどうか思い聞いた。
「僕の考えた文章でも書いてもらえるのですか?」
「大丈夫ですよ」
そして僕はこう答えた
「残りの1%は自らを信じること」
と。
仕上がりに満足した。
そして、名前を聞いたところその人はこう答えた
「“きりん”です。」
「伝説上の麒麟ですか?」
「奇跡の奇に鈴と書いて奇鈴です」
僕はその作品を壁に張り、体験を思いに込めた。