読んだ目的
わたしがこの本を手に取った理由としては、自分自身が映像作品から距離を置くようになった理由が書かれているかもしれない、ということだ。
目的と合致した点
- 現代の映像作品が好みではないかもしれない。推している作品に説明が多い作品がないと感じる
- 現代の映像作品にストレスレスを求める人が多い:自分はどちらかといえば適度にストレスがある展開を好む。
- 二時間の映画は長い:そもそも自分自身の気質や特性上、映像作品を手持ち無沙汰で観ることを好まない。
- 飛ばすと製作者の意図を十分感じられなくなる:逆に自分にとって手持ち無沙汰で観る必要がある理由。
- 誰かと共有するために倍速視聴をする:自分はそこまでして映像作品を観る理由がない。
- サブスクは手軽に「消費」されがちだ:自分は気に入ったものを繰り返し観ることが好きで、数をこなすことを好まない。
本文で得られた気づき
本作は倍速視聴やファスト映画の存在に否定的な著者の視点から書かれた話である。ゆえに、本文で書かれている当事者からの反発も大きかったらしい。わたし自身は倍速視聴もしないしファスト映画動画も観ない人間であるため、比較的フラットな気持ちで読むことができたが、人によっては途中で激怒して読むのをやめてしまうのでは…と。
それを踏まえて著者が出した結論は「作り手はそのような視聴者のニーズに答えた作品作りをする必要がある」。もちろん作品の好みは人それぞれであるから全部をそうするわけにもいかないだろうが、少なくともそういう視聴スタイルを取っている視聴者が好む作風の話であればそれに合わせた作り方をした方が売れるかもしれないな…と考えた。
わたしが好む映像作品は比較的古い作品や、新しくてもターゲットの年齢層が高いものが多いわけだが、それは今の視聴スタイルのトレンドについていけないということでもあるのだろうと思う。だからインタビューの被験者の気持ちはほとんど理解することができず、こういう人もいるのか…という驚きの方が大きかった。
わたしは誰かと映像作品の話をするなら、普通の視聴速度で視聴している方と話をすることが望ましいとも思った。わたしは標準速度で視聴することは作品を少しでも理解できるようにする努力だと思う。自分の頭が良くないこともあるが、自分が好きなアニメに関する考察を書いていると、自分は古い人間であるなと感じる。ただ、それは間違いでもない…と本作を読んで感じた。
