邦訳では4冊目…だと思う。青い鳥文庫・角川文庫・新潮文庫。今回は光文社版。やっぱり繰り返し手を出すだけあって、自分にとってとても面白い作品だと思っている。光文社版は情報量が多い。新潮文庫版より数十ページ多い。読み応えがすごい!
この物語の魅力は、異性間の友情。疑似家族の要素も少しある。ファンタジーじゃないけどファンタジーっぽい世界観。最高である。自分は原作が至高だと思うので映像化には興味がない。特にアニメ版はどうしてこうなった!みたいなビジュアルだしなあ。
コリンとメアリの構図って、ひきこもりの少年と少年を外の世界へ連れ出そうとする少女という構図なんだよな。メアリが元々コリン側にいたにせよ、メアリの行動力というのはすごいし、ヨークシャーに来た後の変化を痛感させられる。 そうなるとディコンは彼らの友人でもあり、コリンのカウンセラーでもある気がする。コリンとメアリはディコンに出会ったからこそ自分の中にあるやるせない気もちを自覚することができたわけだ。
メアリ・ディコン・コリンの三人は仲良しトリオだから成り立つと思ってるので、一部の映像化でメアリとディコンが恋愛関係になるのはちょっとアレだよなぁ、なんて思ったりした。ディコンは垢抜けない少年で、メアリも美人じゃないけど愛嬌があるだろう少女。その二人が友人同士だからいいのではないか!
青い鳥文庫を読んだ時の感想を引用。
主人公は実質コリンだよね。結末見るとコリンのための話だと思う。屈折した性格を直して、家族とも再会をするってすごい幸せだよね。メアリも最初は屈折していて、花園へ入りディゴンに出会うことで変わっていって、コリンも変えていく。幸せの伝染。 コリンとメアリはまさに似たもの同士で、だからこそメアリはコリンを変えることができたんだよね…。
終盤はコリンのための話だ。 あとがきで少し後半のコリンに話が寄りすぎているのでは?という批評が当時あったと書かれているが、自分的にはメアリの成長は既に描かれ、その後コリンにバトンが渡されると解釈している。
