再読。前回読んだのもちくま版だが、訳的には新潮版よりちくま版の方が新しいと思われるため、今回もちくま版を選択した。
シェイクスピアでタイトルに名前がある男の女同士の話、ということで「ロミオとジュリエット」みたいな話というイメージが持たれていそうだが(実際執筆順としてはこっちが後だったりする)、クレオパトラが強い、というか作中の統治者の一人なのだ。全体的に登場人物がアグレッシブな傾向がある。また、クレオパトラは相手役であるアントニー(同じく統治者の立場にいる)と共に最終的に死ぬ… 中盤の雰囲気に騙されると痛い目に遭う。中盤までは喜劇、終盤は悲劇といったところだろうか。ただ、中盤までのコミカルな展開はとてもいいし、それを一気に落とす展開も個人的には好きだ。
ラストでもう一人の統治者であるシーザーは生き残る。シーザーの存在で「ジュリアス・シーザー」と関わりがある話だと気づいた。どうやらこの作品は続編という位置付けらしい。「ジュリアス〜」は新潮版が既読だったため、なんとか気づけた。
アントニーは若干ロミオだが、クレオパトラはちっともジュリエットではない。ロミジュリとの差異はここが一番大きいかもしれないと思った(根本的には悲恋の話ではないし、アントニーに元々相手がいた≒クレオパトラ一筋ではない、という所も違いの一つ!)
個人的にはジュリエットよりクレオパトラの方がキャラが濃くて好きかな… 能動的なのが大きいのかも。アントニーよりも「らしさ」があるので、強い女性像が重視されている話かもしれないと感じた。
注釈を見ると原書からして結構下ネタが多い。シェイクスピアっぽいと思うと同時になかなかの現代に通じるコメディだなとも思ったりする。今回読んだバージョンはちくま版だが、新潮版も気になる。次に読む「ジュリアス・シーザー」はすでに読んでいるバージョンが新潮版であるため、ちくま版で読んでみる予定。
