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こんにちは、Heinzです。
本日(9月30日)は私の父の命日です。
父は、私が9歳の頃に病気で亡くなりました。
まるで、昨日のことのように覚えています。
小学校で授業を受けている最中、成人済みの従兄弟が突然教室に現れ、父の入院する病院に連れていかれました。
その時の私は、父の病状が大変良くない事を知っていながら、それでも「危篤の知らせ」だとは思いませんでした。
父が「絶対に病気を治して家に帰るんだ」とずっと口にしていたのをよく覚えていたからです。
当時の私は知らされていませんでしたが、末期ガンでしたので、その状態で病気が突然全快することなど、事実としてはあり得ないのですが。
従兄弟が迎えに来た時、ふと「父がついに退院するのかもしれない」と嬉しく思ったものです。
実際は真逆でした。
その日の深夜、父は51歳?で亡くなりました。
ピーという音と共に、心電図の波形がすーっとまっすぐになっているのをぼんやりと見つめながら「父は死んでしまったのか」と思いました。
母は目の前でわぁっと泣き出していましたが、そんなに一瞬で泣けるものなのかと不思議な心境で眺めていたのをよく覚えています。
それから母が毎日泣いていたので、私はずっと泣けずにいて。
あれですね、自分より悲しんでいる人(感情が昂っている人)をみると冷静になってしまうという、あるあるです。
やっと泣けたのは葬式と火葬の時だったと思います。
その後の私はというと。
父の死をきっかけに地域や学校ぐるみの様々な嫌がらせがあったために、しっかりと悲しむ余裕もなく尖って過ごし、大人になった今では、ふと父が「長い出張だったんだよ」と、突然帰ってくるような気がしている、という不思議な感覚で生活しております。
父、元気かい?
いつになったら帰ってくるんだろう?
─Heinz