うちあげ花火の良さは一緒に見る人による。
と、私は思う。
うちあげ花火を見るのが好きな人は多いだろう。
私もその一人だ。
綺麗な光はもちろんのこと、花火玉がどんどん上がっていく時の「ヒュー」という音と、ひらいた時の「ドン」という振動が、花火をより感動的にしているように思えて、好きだ。
調べてみると、「ヒュー」という音の正体は花火玉に仕組まれた「笛」と呼ばれる装置の音らしい。
花火がひらく前の期待感を高めるための演出効果もあるとのこと。
まんまとハマっている。
私の生まれは東北で、夏になると大きな山車が町中を練り歩くという祭りがある。
その時期は観光客で町中が溢れかえる。
最終日には、うちあげ花火と山車の海上運行というイベントがある。
日本屈指の大きなイベントだ。
その時期にはテレビ番組でも取りざたされるほど大きな祭りも、私の場合、しっかりと見たのは数回である。
私が花火に本当に感動したのはKing&Princeの花火大会である。
自分たちの楽曲にのせて花火があがり、ライブパフォーマンスもしてくれるという、とても贅沢なイベントだ。
音楽のリズムと花火の「笛」の音と振動は相性がいいに違いない。
高揚感が忘れられない。
花火とは、これほどまでに美しく躍動的なのかと初めて気づいた。
今年も私はまだ花火を見ていない。
一人で見る花火も美しいには違いないが、とても味気ないものだと思うからだ。
そんな折、King&Princeから今年も花火大会があるとの知らせが届いた。
抽選結果は「当選」。
今年、最初で最後の花火だ。
何年たっても思い出してしまうように、しっかりと目と心に刻み付けたい。

