このシリーズの存在を知ったのは、「カラマーゾフの兄弟」の抄訳を探していたときだった。古典文学(国内・海外問わず)のコミカライズシリーズである。
以前電子版で読んだ「カラマーゾフ」に加えて、普段行かない図書館に出向いて借りた「罪と罰」と「ファウスト」の感想を少々。(※自分の自治体だと、漫画は取り寄せができず直接所蔵館に出向く必要がある)
カラマーゾフの兄弟
当時の感想は残してないが、「アリョーシャがいちばん兄弟の中でまともだなあ」と思った記憶がある。まあ彼が語り手であるから当然かもしれないが。逆に一番尖がっていたのはイワンだった。コミカライズだと真面目そうなイケメンなのに、不遇すぎる境遇というギャップだった… 「まともじゃない」尚且つ「一番の被害者」という意味ではミーチャだが、まあ割とチャラ男みたいに描かれていたしそうでもないか(原作でも女にだらしないらしいけど)
原作だとアリョーシャはもうちょいまともじゃないのかなあ、と思ったりもした。
罪と罰
ラスコリニフは思ったより救われたな~というのが一番の感想。ソーニャの存在で救われたのかなと思ったけど、ラストのソーニャがかなりやつれていたからこの後どうなったのかな…と思うと。カラマーゾフと並べてべてみると、ドフトエフスキーはドSではないだろうが、割と容赦ないタイプなのかなと思った。初期のラスコリニフがかなり狂っていたから、てっきり死ぬかと思ってたじゃないの…(なんとなくドストエフスキーにそういうイメージがあった)
ファウスト
完訳をかなり前に読んでいるが、さっぱり内容が分からなかったためコミカライズで復習&再読のための予習。超有名アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のモチーフとも言われているこの作品だが、メフィストはキュゥべえほどドSではないのかなとは感じた。少なくともメフィストの最後失明したファウストに対する態度はそこまででもない気がする。多分「まどマギ」は「ファウスト」がモチーフになったところだと「願いをかなえる代償」に重点が置かれているのかなとは思った。
皇帝というネームレスのキャラがいるが、あっさり死んでしまって驚いた。イケメンなのに(二回目)ゲーテが彼を主人公しなかったのは、当初弱い人間であったファウストだからこそ面白くなったであろうと感じたからだろうか?
原作にどこまで忠実かは不明だが、残虐・性的なシーンも割とストレートに描いているので読みごたえがあるシリーズである。
「失楽園」を読みたいが(原作は後半は面白いが前半が難解)、漫画扱いなので所蔵している図書館に直接出向かなきゃいけないうえに借りられていた…。いつか出会えるかな~なんで電子版ないんだよ~(紙本は絶版の上に微妙にプレ値)
