熱中症警戒アラートが連日発表された猛暑日に、車が突っ込んできてエアコンの室外機をぶっ壊された話

目次

  • 今月(2月)の件といい、真夏の件といい、みんな私の家のエアコンの室外機に恨みでもあるの?
  • 幸せな日々は、あの夏の日に家族で行った、仙台市科学館の巨大シャボン玉の中に入れるコーナーのシャボン玉より儚く割れて消えていく
  • 娘の身を案じた保健師さんが持ってきてくれた、熱中症指数計から警告アラートが鳴り響く部屋で、私達はどう生きるか
  • 雨には傘を差し、風には上着を着、雪にも夏の暑さにもエアコンを使う、そういう人生を私は送りたい。雨にも負け風にも負ける情けない人生と罵られても構わないので、どうか快適な生活を送らせて下さい
  • 繁忙期なので修理に1か月かかると言われたが…?娘の身を案じた修理会社が取ってくれた神対応
  • 他県から現れた救世主!いよいよエアコン再稼動の時!!
  • 今月(2月)の件といい、真夏の件といい、みんな私の家のエアコンの室外機に恨みでもあるの?

    エアコンの室外機が地鳴りのような音を立て始め、現在進行形でエアコン無し生活をしている話(2月) – novalue – 自分らしさで彩るメディアでエアコンの室外機がおかしくなっていると書きましたが、その件は無事解決しました!!室外機だけ直すのは無理だったらしく、室外機だけでなくエアコンも新品になったおかげで、前より使い勝手がよくて快適です!それにもうこれで、誰の迷惑になることなくスヤスヤ眠れます!やったあああああああああ!!エアコンのありがたみが身に沁みます。ありがとう文明。ありがとう、様々な冷暖房器具を発明してくれた方々。私は一生、科学の恩恵を全力で享受して、高い電気代を払い続けてでも快適な世界で生きていきたい。

    でも、実は私と室外機の因縁は深く、前住んでいた住居では、この記事のタイトル通り、運転をミスった車が室外機に衝突し、エアコンの室外機がボコボコに凹むという恐ろしい事故が起きた過去もあったのでした。

    この話をするといつも、「壊れたのが室外機だけで良かったね。部屋に突っ込まれてたら大変だったね」と言われますが、壊されたのが熱中症警戒アラートが発表された、記録的猛暑日だったと話すと、「噓でしょ」と絶句されます。私も、今でもあれが本当にあった出来事だと信じたくありません。

    あれは、娘と元旦那と仲良く、科学館に行った日の出来事でした。

    当時、娘が恐竜にハマっていて、恐竜が見れそうな場所に連れていきたいなーと考えていた時、園のおたよりの中に仙台市科学館のチラシが入っていて、タイミングよく『恐竜展、開催!』の文字が並んでいました。

    これは行くしかない!夏休みの思い出にもなるし!と思い、私達はワクワクしながら、熱中症予防に帽子を被り、キンキンに凍らせたクールネックリングを首にかけ、水筒と塩分タブレットを鞄に入れ、恐竜に会う為に、科学館へと赴いたのでした。

    科学館は最高でした。

    障害者手帳を持っているので、無料で入れるし、恐竜展の特別なイベントの場所でだけ、お金を払い、等身大の恐竜の骨格標本を見て「大きいねー!」と言いながら「写真撮ろ!恐竜さんの隣に並んで!」と娘に指示をし、恐竜との可愛らしい2ショット写真を撮り、触れる化石コーナーでは、「おお、すごいゴツゴツしてる!!」と娘とペタペタ化石を触り、化石を掘るイベントでは、私まで子供のようにハイテンションになりながら、一緒に冒険家の気持ちを味わって掘り進め、化石が見つかると「やった!!見つかったあ!!」と、世紀の大発見の如く娘とキャッキャと大喜びし、投影機がある場所では、自分が描いた恐竜のイラストがモニターに映し出されるらしく、「おお、〇〇ちゃん(娘の名前)ザウルス作ろ!」と、何故か私の方がテンションが上がりながら、娘の描くファンシーな恐竜ちゃんに目を奪われ、それがモニターに映った時、めっちゃ高速で写真をパシャパシャ撮りまくり、「楽しいねー!!」と家族で笑い合いました。幸せでした。

    ジュラ紀や白亜紀の恐竜時代から、現代のテクノロジーによって映し出される、子供達が一生懸命描いた、想像力豊かな新種の恐竜の数々を目にし、なんて贅沢な時間なのだろうと思いながら、一通り回り終えた為、私達は恐竜展を後にし、代わりに別の階へと歩み出しました。

    別の階にも恐竜の骨格標本が置いてあり、「うおおおおおおお!」と、私まで恐竜の魅力に取り憑かれながら、年甲斐もなく大はしゃぎし、別のコーナーでは、体が大きく見えたり小さく見えたりする魔法みたいな部屋があって、「何これ何これ!?どうなってるんだろ!?」と、大人の私は原理を知っておけよって言われそうだけども、その不思議さに圧倒されて、娘と何度も観察したり、乗り物コーナーで運転してる娘をパシャパシャ撮りまくったり、災害コーナーでは、地震の恐ろしさを体感し、「何かあったら机の下に避難だね!」と園で教わったであろう話を教えてくれる娘の言葉に頷いたものの、本当に大きな揺れだと机の下まで這って移動するのって結構無理ゲーなんだよなぁ…。運よく近くに机がある場所にいられればいいけど、大丈夫だろうか…と震災のことを思い出し、またいつ震災が起きてもいいように備えなければ(本音を言うと来て欲しくない!!頼むから毎日平和でいて!)と考えたり、科学的なものが沢山置いてあるコーナーでは、「見て見て!私超能力者になったよ!!」とドヤ顔をしながら、磁石を使って物を浮かせる機械を使って、娘に自慢した後、一緒にやってみたりしました!

    でも何より楽しかったのは、シャボン玉の中に入れる機械でした!!

    機械の中に入ってレバーを引くと、機械の外にシャボン玉が現れて、そのままシャボン玉の中に入れちゃうのです!!

    娘がシャボン玉の中に入っている幻想的な光景が美しすぎて、無我夢中でシャッターを切りました。

    とても素晴らしい写真が撮れたと思います。あと私も少しだけ、シャボン玉の中に入って遊んじゃいました。

    シャボン玉の中に入るのってロマンチックだし面白い!子供の頃、シャボン玉で遊んでいた思い出が脳内に浮かび、ノスタルジックな感情を抱きました。

    何回でも言いますが科学館は本当に最高でした。素晴らしい夏の思い出が出来たと思いました。時間いっぱい、沢山のコーナーを遊び尽くし、閉館のアナウンスが鳴り始め、最後にお土産を買おうと、お店を見て回りました。

    恐竜のぬいぐるみを欲しがるだろうなーと思っていたのに、何故か、どこのコーナーにもいなかったメンダコのぬいぐるみが売っていて、「これかわいいからこれ買う!」と娘が言い出して、恐竜じゃないんかい!と心の中でツッコミながら、でも確かに可愛いなー、メンダコってこんなに愛らしい顔してるんだなーって思いながら購入しました。

    ちなみに、私はメンダコをよく知らなかったのですが、さかなクンが魚介類の生き物の解説をしている番組を一緒に見た時、思ったよりリアルのメンダコがグロくて「え、何これ、うちのメンダコちゃんと全然違う…。可愛くない…」と親子でショックを受けたのはいい思い出です。

    良ければ皆様もメンダコ ぬいぐるみメンダコを見比べて下さい!ギャップに驚くこと間違いなしです!保証します!

    とにもかくにも、その時までは最高に幸せでした。家族で科学館へ行き、沢山遊び、お土産も買い、後は帰って娘とお風呂に入って、夕飯を食べ、娘の寝顔を眺めながら私も寝る。なんと充実した一日なのでしょう。

    私は、幸せな一日の終わりを噛みしめながら、家へと向かっていたのです。

    幸せな日々は、あの夏の日に家族で行った、仙台市科学館の巨大シャボン玉の中に入れるコーナーのシャボン玉より儚く割れて消えていく

    「楽しかったねー。また行きたいね!」なんて話しながら、私達は家へと辿り着きました。

    部屋に入ると、めちゃくちゃ蒸し暑く、交通機関を使っていたから途中まで忘れかけてたけど、やっぱり今って夏なんだよなぁと思いながら、エアコンのスイッチを付けました。

    一向に冷えませんでした。電源は確かに付いているのに。

    最初、元旦那と「エアコンの故障か?」と話し合いました。そしてネットで、『エアコン 故障』で調べました。

    「室外機が原因の可能性もあるみたいだから見てくる」と言って、元旦那は外へ行きました。

    私は、その背中を見守ることしかできませんでした。ショックで気が動転していました。

    娘が暑い暑いと言い出したので、冷蔵庫から冷たい飲み物を出しました。どうしよう。今日一日の思い出が詰まった、娘が命名した『メンダコちゃん』という、まんまな名前のぬいぐるみと、汗をかく娘を見つめながら、私は内心泣きそうでした。

    「は!?」

    元旦那の大声が聞こえてきたので、私は娘を連れて外に出ました。

    元旦那の視線の先には、当たり前ですが室外機がありました。

    そして私も絶句しました。

    室外機が見るも無残に凹んでいました。右半分がぺしゃんこになっていて、何がどうなったらこうなるんだってくらい悲惨な状態でした。

    犯人の目星はすぐつきました。何故なら室外機がある場所は駐車場になっていて、私達は車を持っていないから、上の階の人が駐車場として使っていて、いつも、夜から朝まで、ここに車を停めているからです。

    でも、上の階の人に聞くより先に、アパートの管理会社に連絡しようと元旦那が言うので従いました。

    こういう時の元旦那は頼りになります。なので、みんなで1回家に戻り、元旦那に全部任せることにしました。

    彼は手際よく管理会社に電話をかけ、電話越しに聞こえる「上の階の人に室外機のことを問い詰めるより先に、警察に連絡した方がいいです。個人間だと相手がシラを切る可能性がありますから」という声に、えっ、そんな人いるの?怖い世の中だなぁと思いながら、これまた手際よく警察に事情説明して、自宅訪問のアポを取り付けた元旦那を眺めていました。

    流石という他ない速さで警察が到着し、まず室外機を見たいと言うので案内し、ボコボコに凹んでいる状態なのを確認してもらい、元旦那は、警察と共に上の階へ行きました。

    私は娘と一緒に先に夕食を済ませながら、部屋の中でひっそりと事の成り行きを見守っていました。

    上の階の人は、なかなかのツワモノでした。

    警察が問い詰めても「言われてみればぶつかったような気がするけど、よく覚えていない」と、管理会社の方が言った通りシラを切っていました。警察がいるのにです。管理会社の方が予想してたであろう何倍も厄介です。てかどこから来るんだその度胸は。

    国家権力を前にしてその態度はメンタルがどうかしている。私にもこれくらいのメンタルがあれば、うつ病になることは無かったのだろうけど、全然羨ましくないなぁ!こんな人間になるくらいなら一生うつ病でいいや!ちゃんとした人間性を保ちながら病気を治したい!

    というか傷だらけの車が、あなたが運転が下手なのを物語ってるんだよ!!私ならそんなに運転下手なら免許あっても車持ってても乗りたくねーや!いつか事故って命落としそうで怖いわ!死んだら終わりなんだからもう運転やめようぜ!マジで!

    と思っていたら警察の人が案の定、「ここの傷って室外機にぶつかった時に出来たんじゃないですか?位置からして、そう思えるんですけど」とナイスな問い詰め方をしてくれ、ようやく「ぶつかったと思います」という証言を得られ、エアコンを弁償してもらえることになりました。

    でもここまで問い詰められても、「思います」なんだなぁ…。なんか、ここまで徹底してると、本当に犯人じゃないような気もしてくるけど、でもやっぱあの傷だらけの車、怪し過ぎるんだよなぁ。もうここのアパート全部の駐車場に、監視カメラでも置いてくれないかな、なんて思いながら、私は漏れ聞こえてくる話に耳を澄ませていました。

    とりあえず、警察の介入によって、曖昧な表現ながらも上の階の人の過失が認められ、修理代を全額負担してくれることになって、一段落つきました。

    しかし、問題なことが一つありました。

    思いっきり真夏日だった為、エアコンの修理業者が繁忙期で捕まらないのです。業者の人から告げられた、「修理の見積もりに伺うことはいつでも出来ますが、修理自体は一か月かかると思います」という言葉に、私達は絶望しました。

    え、猛暑日はこれからも続くって天気予報で言ってるのに?この暑い中ずっと冷房無しで過ごさないといけないの?大袈裟でもなんでもなく、冗談抜きで命落としちゃうよ?どうしろっていうの?

    頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、一応、区役所の家庭健康課に電話することにしました。

    私が障害を持っているということもあり、家庭健康課の保健師さんは、娘が生まれたばかりの頃、よく家に来て様子を見てくれて、保育園に入れる選択肢を教えてくれた人でした。

    私にとっての保育園とは、共働きの人が利用する所かつ、待機児童が多いという印象だったので、申し込みすることに申し訳なさを感じていて、入園を視野に入れたことはなかったのですが、親に障害がある場合でも預かってくれるし、私の住んでいる区だと待機児童はいないとのことで、思い切って入園の申請書類を出した所、すぐに保育園が見つかり、お友達と触れ合うようになって、陰キャでコミュ障な私の血を引いてるとは思えないくらいに、娘は社交的な子に育ちました。今は、その保育園の系列のこども園に通うことになりましたが、すくすく育っているのは、その2つの園のおかげだなぁと感謝しています。

    そんな私達の救世主、保健師さんが、熱中症指数計という仰々しい機械を持って現れた時は、何その機械!?なんかよく分からないけどかっこいい!と、暑さで頭が壊れて難しいことが考えられなくなっていたので、初めて見る未知の機械に小学生みたいな感想を抱いたし、保健師さんが家に入った瞬間にそれが「ビー!ビー!ビー!」とけたたましい音を鳴らしたのには、もう笑うしかなかったです。

    娘の身を案じた保健師さんが持ってきてくれた、熱中症指数計から警告アラートが鳴り響く部屋で、私達はどう生きるか

    「とにかく、預かり保育を使い倒して、娘ちゃんは、日中は絶対この部屋に居なくていいように守りましょう」

    保健師さんと元旦那と私の三人で、生き延びる為の話し合いが始まりました。

    娘が通っているこども園は、預かり保育OKのところだったのですが、せっかくの夏休みだからみんなでのんびり過ごしたいと思っていて、今まで使っていませんでした。

    この頃は不要不急の外出は禁止!というほどのコロナ禍では無くなっていて、コロナも大分落ち着いてきてはいましたが、まだ遠方への外出には抵抗があるという空気感で、元旦那の実家へ里帰りするのは時勢的に難しく、今回は預かり保育を使うべきという意見でまとまりました。

    夏休み期間に預かり保育を利用する際は、本来なら、事前に申請をしなければいけなかったのですが、事情を説明したら、園長先生が直々に電話を代わって下さり「そういうことなら、明日からお預かり致します」と快く了承して下さった上に、我が家に対して応援の言葉までかけていただきました。子供好きに悪い人はいない。上の階の人のせいでイライラし、ささくれ立っていた心が、浄化されていきました。

    日曜は預かり保育は使えないので、家族で児童館や図書館などを利用し、日中をやり過ごすという方法でいこうという案で落ち着きました。

    とりあえず日中の娘の安全は確保できそうだ。そして、夜はもう耐えるしかない。私達は覚悟を決め、何かあればまたいつでも連絡して下さいと、我が家にいることで汗だくになった保健師さんは、かっこよく去っていきました。やはり保健師さんは救世主。熱で頭がぶっ壊れかけている、ポンコツな私の1万倍は頭が回る。素敵だ。

    しかし、娘の安全が確保されたことで安心しきっていた私は、自分の身を案じることを忘れていました。

    私はここで思い知ることになるのです。冬の寒さにも負け、夏の暑さにも耐えられない、己の貧弱さを。

    雨には傘を差し、風には上着を着、雪にも夏の暑さにもエアコンを使う、そういう人生を私は送りたい。雨にも負け風にも負ける情けない人生と罵られても構わないので、どうか快適な生活を送らせて下さい

    大人は自力で図書館なりショッピングモールなりに避難すればいい。当たり前にそう思っていました。

    しかし、暑くて体が動かないのです。私がこんな体たらくなので、元旦那が娘の送迎をしていました。

    「この部屋にいたら死ぬから流石に外に出たら」と真っ当な意見を述べる元旦那に対して、私は「暑くて体が動かない。もう無理。救急車呼びたい。辛い」と弱音ばかり吐いていました。

    「救急車は流石に大袈裟だろ。バスに乗れば、どこにでも移動できるんだから頑張れよ」と元旦那は励ましてくれていました。

    だけども私はもう限界でした。

    毎日30度越えで、水を飲んでも飲んでも喉が渇き、夏の風物詩だったはずのセミの鳴き声すら聞こえなくなり、毎年、歴代最大の猛暑と報じられる地球温暖化がもたらす暑さ。

    気休めに、あらゆる窓を全開にしていた部屋に、私の、逆切れする声が響き渡ります。

    「何その私の気合が足りないみたいな言い方!!少しくらい優しくしてよ!!私がどれだけ辛いか分かってる!?一歩歩こうとするだけでフラフラするんだよ!!!水飲んでも塩タブレット飲んでも辛い!!もうやだ!!!上の階の人さえぶつかってこなければこんな思いせずに済んだのに!!!何でこんな辛い思いしなきゃいけないの!?上の人さえいなければこんな思いしないで済んだのに!!!私がこうして死にかけてる間にも上の階の人は快適に過ごしてさあ!!なんなの!?人生こんなことばっかり!!!もう嫌だ!!!!人生なんて何もいいことない!!!!!」

    逆切れかつ完全なメンヘラムーブです。今思い返すと物凄く恥ずかしい。いい年して何言ってるんだろ。でもその時は、元旦那に優しく心配されながら、ゆっくり体を起こす手伝いをしてもらって、介護されながら涼しい場所に避難したいとか、上の階の人に対する憎しみとか、私の人生いつも災難続きなこと(災難についてはあけおめ&初めまして!今年からよろしくお願いします! – novalue – 自分らしさで彩るメディア発達障害者の私が就職先を次々クビになり、生活苦から闇バイトだと判断できず手を出してしまった話と、生活保護を受給するまでの流れ – novalue – 自分らしさで彩るメディアに記載しています)に対する不満とか、なんか今までの全ての事象に対する怒りが湧いてきて、精神的におかしくなっていました。私はいつもおかしいけど、その時は10割増しくらい狂っていました。

    急に病み始めた私に対して困惑する元旦那との間に起きた静寂を断ち切ったのは、唐突に鳴った我が家のチャイムでした。

    私がこのザマなので、元旦那が玄関へと向かいました。どうやら誰かが我が家に来て、元旦那はその誰かと何かを話しているようですが、今の私には聞き耳を立てる気力は残っていませんでした。

    程なくして、元旦那が戻ってきました。

    「上の階の人が扇風機持ってきてくれた。貸してくれるって」

    え!?警察の前でも「ぶつかったかもしれないです」ってシラを切ろうとしてたあの人が!?

    私の魂の叫びが通じた!!!上の階の人に聞こえたってことは、もしかしたら全部屋に私の痛々しい発言の数々を聞かれたかもしれないから、これからの生活めっちゃ気まずいけど、でもそれよりなにより、一時的に扇風機が手に入った!!!!

    私は扇風機のぬるい熱風を浴びながら麦茶と塩タブレットを交互に摂取することで元気を取り戻し、無事、外出できるまで回復することができたのでした。

    繁忙期なので修理に1か月かかると言われたが…?娘の身を案じた修理会社が取ってくれた神対応

    繁忙期の最中に見積もりにきてくれた修理会社の業者さんが、「これはエアコンごと全部新しいのに変えるしかないですね。事前に連絡したように、1か月かかりますが大丈夫でしょうか?」と、明らかに大丈夫じゃないですよね、本当にすみませんと言わんばかりの、凄く申し訳なさそうな顔で説明してくれたので、こちらも「大丈夫じゃないけど大丈夫です…」と矛盾しか存在しない日本語で強がって応対し、1か月後とかもう真夏終わっちゃってエアコン要らなくなりそうな時期だな…とか考えたその時、業者さんが大声をあげました。

    「あら、お子さんいらっしゃるんですか!?こんな小さい子がいるのに、エアコンがないなんて可哀想だ…」

    あ、娘の写真見たんだ。何歳の頃の写真も可愛いでしょう。素敵でしょう、あなたが望むなら何時間見てもいいんですよ、私も何度も眺めてしまうしと、お誕生日に毎年撮って綺麗に飾っている記念写真を、自慢げに眺めました。

    夜、娘は寝汗がひどく、見ているこっちが可哀想になるほど辛そうでした。

    汗を拭いてあげながら、上の階の人のせいでこんな目に合わせてごめんよと、扇風機を貸してもらったのに相変わらず上の階の人への恨み言を心の中で呟きながら、娘に謝罪していました。

    「私の会社では難しいですが、他県の会社に電話してみます。もしかしたら、空いている業者があるかもしれません」

    業者さんが、想像もしなかった、ミラクルな案を出してくれました。

    「お子さんに辛い思いをさせる訳にはいかないですもんね。ツテを使って出来るだけ早く来てくれそうなところを探してみますよ」

    この世界に神は存在するのだと思いました。でも、よくよく考えれば、娘の身を案じて暑い中来てくれて、有用な案を出してくれた保健師さん、そして、突然預かり保育を利用したいという無茶ぶりに快く応じてくれた園長さん、そして、今こうして、会ったこともない娘の為に全力で動いてくれようとする修理会社の業者の方。

    世の中は捨てたもんじゃないなと心の底から思いました。

    夏の暑さで病んで「私の人生いいことない!!!」なんて叫んじゃったりもしたけど、娘の為にこんなに動いてくれる人がいる。それはもう、とてつもなく良いことじゃないか。

    世の中には、子供の為を思って動いてくれる人がこんなにも存在していて、娘を大事にしてくれている。この世は愛に満ちている。私もいつか、ちゃんとした大人として、我が子だけでなく、世界中の子供を愛し、助けられる存在になりたい。

    と、難易度が高過ぎる野望を抱きながら、早速電話をかけてくれている業者さんを見守っていたのでした。

    他県から現れた救世主!いよいよエアコン再稼動の時!!

    「見つかりました!1週間で来てくれるそうです!」

    業者さんの報告に、泣きながらお礼を言いたい気持ちを抑え、相手に引かれない程度に感謝を伝える大人な対応をし、無事修理日も決まりました。

    そして、上の階の人の身内の方が、1リットルの紙パックの飲み物と、菓子折りを持って謝罪しにきてくれたので、前よりモヤモヤや怒りはマシになり、後はいよいよ修理を待つだけとなりました。

    終わりが見えてくると、人間どうにかなるものです。

    あんなに体を動かすのが辛かったのに、頑張って起き上がり、水シャワーを浴びて体を冷まし、バスに乗り、冷房の効いた場所に移動し、娘のお迎えの時間まで時間を潰す。

    そんな日々を過ごし、無事、わざわざ遠い他県から修理業者さんが来てくれて、暑い中、彼らが滝のように汗を流しながら作業をしている様子に感謝しながら、長いようで短い日々だったなぁ…と感慨に耽りました。

    無事動き出した新品のエアコンを見て、良かった、良かった、お前がいないと夏が過ごせないってよく分かったよ、どうか長生きしてくれ…と、無機物なはずのエアコンから溢れ出る生命力に感動し、どうかその命が少しでも長く続くようにと願いました。

    ちなみに娘は、今回の預かり保育で別の学年及び別クラスの子と仲良くなったらしく、とても楽しそうにしていたので、その事件以降、土曜日と長期休みの利用の申請をし、お友達と遊ぶ時間を前より増やすことにしました。

    しかしコロナが五類になり、コロナ禍は収束したという空気になったので、流石におじいちゃんおばあちゃんの元に連れていきたいという元旦那の希望で(娘の写真は送っていたし、元旦那のご両親は親切で、親戚の子が使っていたというおもちゃや古着、時には新品の服を送ってくれたりしていて、交流はありました)長期休暇の間、まるまる預かり保育を使うということは無くなりましたが、娘に会う度、クラスのお友達以外の名前も出てくるので、預かり保育で仲良くなったんだろうなー、お友達が増えて良かったなぁと、交友関係の広さに羨ましさと安心感を覚えます。

    とても辛く苦しく、絶望的な出来事だったけれど、どんな時でも希望はあるんだと気付けたので、意味があった苦労なのだと思います。

    だけどやっぱり上の階の人はまだちょっと恨んでるからな!!!お願いだから車運転する時は気を付けてくれよな!!!!というか出来ればドライバー講習もう一回受けてくれ!!!!

    と、食べ物の恨みならぬ、夏の暑さの恨みを抱えながら、それと同時に、娘の為に尽力してくれた方々への感謝も思い出し、ひと夏のエピソードとして私の心に刻まれたのでした。

    今月(2月)に起きた事件で、室外機と言えばこんな話もあったなぁと思って書きましたが、今度こそ福祉関係の記事を書きます!

    でもまた何かあったら、こういう日常話を書くのもいいかなって思いました。思ったより楽しく書けたので(エアコン無しの日々は辛過ぎてメンタルヤバかったけど)こういう記事を書く機会も作ろうかと思います!

    需要なかったらすみません!その場合は、「日常話よりもっと有用な話が聞きたい」と、柔らかな表現で伝えてくれると私が傷付かずに済みます!逆に「もっと日常話が読みたいよ!」って言ってくれたら、かなり喜びます!「どっちも好きです!」って言ってもらえたら感涙します!図々しいことばっかり言ってすみません!

    あと、もし今回の記事から読み始めたよという方がいたら、エアコンの室外機が地鳴りのような音を立て始め、現在進行形でエアコン無し生活をしている話(2月) – novalue – 自分らしさで彩るメディアもよろしくお願いします!

    ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

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    ひめたん

    超絶貧乏なゴミ屋敷で生まれ育ち、アル中で酒を飲むとすぐ暴れる父親と某新興宗教に入信している毒親の母からの虐待でうつ病になり、ランドセルと自殺願望を背負う日々でのストレスから、とある依存症になってしまい、いよいよ精神的に耐えられず両親とは絶縁し、もはや頼れる身内がなく、発達障害を抱え、学校生活もうまくいかず中卒で、頭がとにかく悪いので何の資格も取れなくて、就職も失敗し続け、生活苦でガスが止まり、水シャワーを浴びて、面接に挑む日々の中で、闇バイトと気づかず手を出してしまって、危うく前科持ちになりかけた挙句に、そのやらかしで借金を抱え、自己破産の準備中です。 障害者手帳2級を持っているのに、年金の免除申請という制度を知らず、年金未納の為、障害者年金が貰えず、どうしても自分の力で生きていくことができずに現在は生活保護で生きています。 生き辛さしかなくて毎日苦しいことばかりだけども、同じように苦しんでいる人に寄り添える人間になりたいと思っています。 ちなみにこのペンネームは、子供の頃からずっと憧れていた、お姫様にちなんで付けました。 ネットの中だけは、煌びやかで華やかな生活を送る、そんな人間でいたくて、この名前で配信をやったりもしていましたが、精神病院に長期入院してからずっと休止しています。もう少し落ち着いた生活ができるようになったら、そちらも再開したいです! 現実はこんな人間だけど、ネットでは時に真面目に、時にお姫様のようにキラキラした人間としてnovalueで生きていきます!よろしくお願いします!SNSのリンクはこちら→https://lit.link/himetan_himepi

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