これは、様々な事をこなすASDのイッチー(筆者)が困難を乗り越えていく物語。
ある子供が、小学校から誰にも理解してもらえずにクラスの友達からいじめられていました。それがイッチーでした。
イッチーは絵を描くことが好きでしたが、勉強は他のみんなより苦手でついていくことができませんでした。
イッチーは2年生に進級した頃から、情緒学級に通うことになりましたが、1年上の先輩から最初は勉学の事で妬まれていました。
ですが、2年後くらいにゲームの話で盛り上がり、中学までは親友となっていくまでになりました。
何故中学までとなってしまったのか、それは東日本大震災で自分の家が津波に飲み込まれてしまったのです。幸い家族は全員無事でしたが転校することを余儀なくされました。
その時のイッチーは部活での怪我や家族の交通事故が重なっていたので神社でお参りした後に東日本大震災が起きたのです。
「もし神社のお参りに行かなかったら家族一人は欠けていた」と後にイッチーの親は語っています。
イッチーはせっかくできた親友を手放さなきゃいけなくなり、大人になった世界でもあまり会えなくなってしまいました。
中学で転校した先でもあまり人間関係に恵まれず、支援学校高等部の進学先でも人間関係に恵まれず、このまま消え去りたいと思うようになりました。
ころころ変わる人間関係についてはあまり恵まれなかったせいか、従妹からは「イッチーは凄く苦労している」と聞かされました。
イッチーも人生については苦労している方だとは思いましたが、その時にまだイッチーの黒く、寂しく、泣きたくなるような心については気付くまで時間がかかりました。
そしてイッチーは調理がメインの就労支援B型事業所に通うことになりました。