novalueの投稿は初めてになります。
欠 × 環(カケ メグル)と申します。
『自分は他の人よりひとつ欠けている、それでも命は続いている』という思いを込めてつけた名前です。変わった名前ですが、覚えていただけたら嬉しいです。
こちらではイラストを主体にし、その他にも興味がある事や好きな事も記事にしていけたらなと思っています。
さて、今回私が投稿したイラストにはあるテーマがあります。
それは『Xジェンダー』です。
何故これをテーマに選んだかと言うと、それは私がXジェンダー当事者だからです。
自分がLGBTQ、いわゆる性的マイノリティに属するのだと自認したのは20歳くらいの時。ちょうど鬱病を発症した頃でした。
この時期の私はとても悩んでいました。病気で身体が思うように動かなくなってしまったことと、これまで何となく抱えていた違和感に名前が付いたこと。それを受け入れたとして、今後どう生きていけば良いのか。果たして自分は本当にそうなのか、勘違いしているだけではないのか、など。
このイラストは、そんな繊細で不安定な心から生み出されたものです。
寄り添うだなんて大層なことは言えません。
それは、自分だってまだまだ悩んでいるからです。
でもだからこそ描けるものがあると私は思っています。そして同時に、これは自分自身を救うための絵でもあるのです。
向日葵を背景に立つ赤毛の人物は、服装や髪型は女性的ですが実は男性として描きました。
これは性の流動性をファッションに写したかったからです。
空を夕陽にしたのにも理由があり、心の機微、特に寂しさや不安な気持ちが一番芽生える時間かなと思いあえて選びました。
『あなたを想い、私に成る。』という言葉は、向日葵の花言葉である「情熱」「憧れ」「あなただけを見つめる」が由来しています。
誰にでも憧れの対象というものがあると思います。それを羨むのも、疎むのも、はたまた近づくために努力をするのも、全部はやがて『自分』を作る要素になるのだというメッセージを込めました。
その過程で、例えば自分が自分じゃなくなるとか、一体自分とは何者なのか?といった問いが生まれると思います。
ですが、自分を見失いそうになった時。自分を信じてあげられるのは、自分だけなのです。
だから、『私に成る』という言葉を選びました。
不安や苦しさの先に、それを振り返れるほど歩けた自分がいることを信じて。
初投稿、いかがだったでしょうか。
私は昔から絵を描いたり小説を書くのが好きで、ですがここ数年とんと出来ずにいました。なのでまたこうして色を乗せ文を書くのがとても楽しかったです。
これからもまた、自身とリンクさせたイラストを描くと思います。
それが誰かの背中をそっと押すものになれたら嬉しいです。