こんにちは。欠 × 環(カケ メグル)です。
novalueの投稿は第2回目になります。
自身が性的少数派・Xジェンダーの当事者であることから、中性的な人物と花を組み合わせたイラストを描いています。
宜しければ第1回目の投稿もご観覧ください。
前回に続いて、今回もテーマを『Xジェンダー』とし、中性的な人物とコスモスを描きました。
黄色のインナーカラーが可愛いマッシュヘアに、水色のワンピース。オーロラカラーの傘をさした、どこか儚げな印象のある人物です。
今回は、なぜピンクのコスモスを描いたかというのが議題になります。
コスモスの花言葉は「調和」「乙女の真心」「謙虚」と、乙女という言葉が入っているというのもあり、女性へ向けられたものではないかと連想させられます。また、その中でもピンクのコスモスには「乙女の純潔」という花言葉がつけられていますから、イメージしやすいのは女性のように思えます。
私は今回、色や宛てられた言葉から連想されるものを壊したくてこの作品を制作しました。
ここで誤解してほしくないのは、決してマイナスな感情で描いたのではないということです。
むしろ前向きで、この作品に託した言葉の通り『私だから、この色を選んだ。』という素直な気持ちが込められています。
少し昔なら、男の子のランドセルは黒、女の子は決まって赤でしたね。
ですがこの多様化が認められつつある時代では、ランドセルの色も大分カラフルになりました。
そう、男の子だからこの色でないとダメだとか、女の子なのにこの色を選ぶのはおかしいとか、そういった固定概念を私は少しでも削りたかったのです。
それが例えどんな色でも、自分が選んだ色なのだから。
胸を張って前を向いてほしいと私は思います。
もちろん、誰もが自信を持って選択できるわけではないとも思っています。
周りの目やかけられる言葉が怖くて、踏み出せない人だってきっといるはずです。
でも、今すぐには出来なくても、機会というものは巡ってきます。
その時に一歩でも一分でも、例え一秒だって自分が選んだ自分になれたとしたら。
それはきっととても素敵なことだと私は思います。
そんな可能性や少し先の未来に思いを馳せ、ポジティブで力強いメッセージを込めた絵となりました。
第2回目の投稿はいかがだったでしょうか。
今回は世間、そして自分の中での自分のイメージを少し変えてみる、というのをコンセプトに書いてみました。
私は小さい頃はピンク色や女の子らしい物事が苦手で、いつも男の子たちと遊んでいました。でもこれこそが固定概念だったのだなと、今、自身の性の流動性を感じるようになってようやく気付かされました。
イメージを変えてみるというのはとても難しいことだと思います。
だからこそ、自分の感性を大切にしたいですね。